オーストラリア西部で行われている「オーストラレーシアン・サファリ2014」は、9月25日にレグ5が行われた。地元のスティーブ・グレニーがステアリングを握る三菱『アウトランダーPHEV』は、前日のレグ4で発生したトラブルを修復することができずレグ5への出走を断念。16時間50分のペナルティを課せられ、総合17位にポジションを落とした。
24日のレグ4で後半戦に突入したオーストラレーシアン・サファリは、内陸のガスコインジャンクションから西海岸北部のエクスマウスまで走行する長い1日。2本用意されたSSはかなりハードなコース設定となり、特に2本目のSSでは多くの選手が脱落。総合13位につけていたアウトランダーPHEVのグレニーも、2本目のSSの途中でステアリングギヤボックスのブラケットが破損するトラブルにより走行を中止した。
しかし、1本目のSSで多発したアクシデントでスケジュールがおし、2本目のSSが暗闇の中での走行となったため、主催者が後方スタートの選手に割り当てタイムを定め、その結果グレニーは11番手タイムで総合9位に浮上。彼にとってはラッキーな展開となった。
しかし、エクスマウスでのビバークに向かう途中の一般道でサポートトラックにトラブルが発生し、修理に必要な機材がビバークに届かないという不測の事態が発生。そのためアウトランダーPHEVはステアリングギヤボックスの修理が行えなくなり、レグ5への出走を断念せざるを得ない状況となってしまった。
レグ5を走行しなかった参加者に対しては一律16時間50分というペナルティタイムが課せられ、グレニーは総合17位に後退。コースはかなりラフで、市販車とあまり地上高が変わらないアウトランダーPHEVには厳しいステージだった。
グレニーは、「ステアリングギヤボックスそのものではなく、ブラケット部分が壊れたのはしかたないと思う。気持ちを入れ替え、明日のレグ6からまた頑張って走るよ」とポジティブな気持ちを言葉にした。