【トヨタ HackCars Days】ふつうの企業なら却下確実!? 親子で楽しむ「しにかけウォッチ」

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交通危険地帯をキャラクター化して子供達に伝える「しにかけウォッチ」
交通危険地帯をキャラクター化して子供達に伝える「しにかけウォッチ」 全 13 枚 拡大写真

ビジネスの世界からは出てくることはないユニークアイデアも登場した「TOYOTA HackCars Days 2014 in Tokyo」。一般企業の企画会議なら却下確実なネーミングのアプリ「しにかけウォッチ」は、最優秀賞「シンクロナイズド・ドライビング」と審査員の評価を二分させた。

「TOYOTA HackCars Days 2014 in Tokyo」は、一般参加のプログラマーやエンジニア等が参加して、クルマの情報を活用したアプリケーションを開発するイベント。

優秀賞を獲得したアプリ「しにかけウォッチ」は、車両のセンサー情報と位置情報を管理するサーバーを活用して、急ブレーキの発生ポイントなど危険な地点に、ユニークなキャラクターの「しにかけさん」を誕生させる。この「しにかけさん」は、子供達が手にするスマホアプリ「しにかけウォッチ」によって見つけることができ、副次的に交通危険地帯を知ることができるというもの。

キャラクターには、レアキャラなどを登場させコレクションしたキャラで友達とのバトルができるなどゲーム的要素を取り入れてはいるが、「しにかけさん」を探知するレーダーの性能では、親の安全運転レベルによって感度が高まる仕組みを取り入れ、親子で安全運転を楽しむアプリに仕上がった。

総評の中で、TechCrunch Japan編集長の西村賢氏からは「トヨタの方からは“このネーミングを世の中に出していいの?”との声もありましたが、交通安全の普及について、まじめに考えているところが評価された。また、キャラクターの生まれる場所と拾う場所を分けたところもクリエイティブ」との審査員の評価ポイントが示された。

「しにかけウォッチ」を開発したチームのリーダー岡田さんは、普段からアプリの開発や企画に携わっているといい、イベントに参加した狙いについて聞くと、「今回、こういった場を提供して頂いたので、仲間作りや力試しをしてみようと参加してみました」と話した。

最終発表では「しにかけウォッチ」と柔らかい表現になっていたが、アイデアの当初は「死にかけウォッチ」と、かなりきわどいネーミング。

このネーミングについて聞いてみると、岡田さん「会社では確実に却下されますね(笑)、そういうものを一度やってみたかったんです。クリエイティブな人や場所の中に飛び込むことで、自分のスキルアップにつながると思いますし、こういう開放的な雰囲気の中のほうが、様々なアイデアが出てくると思います」と、イベントに参加した感想を語った。

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