F1GPでおなじみモナコ沖に生息するクラゲは、世界唯一の「不老不死」

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不老不死のクラゲがモナコ海洋博物館にいるらしい
不老不死のクラゲがモナコ海洋博物館にいるらしい 全 2 枚 拡大写真

モナコ海洋博物館(Musee Oceanographique de Monaco)に不老不死と言われるベニクラゲがミズクラゲとサカサクラゲの仲間入りをして、注目されている。

80本の触手があり、体長は4~5mmという小さなベニクラゲは不老不死の生物として知られている。この小さなクラゲは現在知られている全ての生物のなかでも生活環を逆回転することができる唯一の生物。つまり成熟期と未成熟期を反復しながら繰り返して個体としての死を逃れている生物なのだ。

このクラゲが発見されたのは1988年だが、不老不死と言える素晴らしい特性が発見されたのは1996年になってから。ベニクラゲは成熟して生殖活動を行ったあとで未成熟状態に戻り、それから再び成熟するという過程を無限に繰り返す。他の動物に例えるならば、蝶が幼虫にもどり、その幼虫がまた蝶になり、そしてまた幼虫になって…という感じ。

この不老不死のベニクラゲの原生地はカリブ海地域だが、今ではさらに広い地域に生息していることが確認されている。

モナコ海洋研究所は新学年度のテーマとしてベニクラゲを選び、講演会、著作「海を征服するクラゲ(原題:Meduses, a la conquete des oceans)の出版、特別展覧会などを予定している。

モナコ海域でもクラゲの数は年々増加している。このような新しい現象は海洋環境の状態を知るための大切な手がかりだ。人間が海の環境に影響を及ぼすことでエコシステムは変わる。人間が海を汚染すればするほどクラゲは増える。いつか世界の海がクラゲに征服される日が来るかもしれないという。

不老不死のクラゲがモナコ海洋博物館にいるらしい

《編集部@CycleStyle》

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