月面探査レース、日本の民間チームが挑戦…賞金はGoogleから3000万ドル

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Moonraker(左)とTetris(右)
Moonraker(左)とTetris(右) 全 3 枚 拡大写真

 ispaceが運営する民間月面探査チーム「ハクト」は30日、Googleによる国際宇宙開発レース「Google Lunar XPRIZE」(GLXP)に挑戦する月面探査ローバーのプレフライトモデルを発表した。

 「GLXP」は、“民間組織による月面無人探査”を競う、総額3,000万ドルの賞金レース。「月面に純民間開発の無人探査機を着陸させ、着陸地点から500m以上走行し、指定された高解像度の動画や静止画データを地球に送信する」ことがミッションとなる。

 ハクトの月面探査ローバーは、今年2月にGLXPが設ける中間賞の書類審査を通過した5チームの1つとして、モビリティサブシステム中間賞(走行系)のファイナリストに選定されている。今回、プレフライトモデルとして、テザー(細いロープ)で結合された「デュアルローバー」である「Moonraker」と「Tetris」を公開した。

 「Moonraker」(w480×d600×h540mm、10kg)と「Tetris」(w270×d540×h210mm、2kg)は、360度カメラ、自己位置推定技術、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)構造などを採用。GLXPにより課せられた月面500m走行、月面からの動画・静止画送信といったミッションに加え、月面の縦孔探査をハクトオリジナルミッションとして実施するよう設計されている。

 今後は、宇宙機として機能することを証明するための試験を実施し、中間賞の獲得を目指す。また、屋外フィールドでの走行試験については、公開実験を行う予定。

日本の民間月面探査チーム、Googleの賞金レースに挑戦する探査車両を公開

《冨岡晶@RBB TODAY》

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