気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2014年10月3日付
●御嶽山噴火、死者47人全員身元判明、なお不明者の情報(読売・1面)
●名古屋製鉄所長爆発事故で交代、新日鉄住金(読売・10面)
●違約金200億円で大筋合意、スカイマークのエアバス解約、売却先にメド、減額容認(朝日・3面)
●米9月新車販売7年ぶり高水準(朝日・9面)
●ホンダなどの軽、リコール(朝日・35面)
●話の肖像画、益子修・三菱自動車会長、いつまでも夢ある産業(産経・6面)
●「減速」する国内生産、買い控え在庫削減へ、ホンダ一部操業休止、トヨタ休日出勤縮小(産経・10面)
●9月日銀調査、家庭の景況感大幅悪化、収入増えず物価上昇(東京・7面)
●日本一の道路トンネル、最後の工事区間公開、中央環状品川線(東京・26面)
●革新力、トヨタの空飛ぶ車、誰も傷つけない未来(日経・1面)
●日経平均420円安、円安・株高ブレーキ(日経・3面)
●女性登用に数値目標、大企業に義務付け(日経・5面)
●ホンダ二輪身軽に量産、バングラデシュ、投資抑えた新工場(日経・9面)
●パリ自動車ショー開幕、日欧、HVで対決(日経・12面)
ひとくちコメント
大型旅客機A380型機のキャンセルをめぐり、国内航空3位のスカイマークが欧州航空機大手エアバスから巨額の違約金を求められた問題で、金額などの交渉を10月中に決着させることで合意したという。
きょうの朝日などが報じているが、「両社が違約金を200億円規模にすることで大筋合意した」としている。
記事によると、9月末に西久保慎一社長が渡仏して、エアバス幹部と協議。エアバスは当初700億円規模の違約金を求める構えだったが、「スカイマークの経営に影響を与えない金額にする」として、前払い金としてすでに受け取った約230億円の範囲に収める考えを示したという。
製造中の2機が別の航空会社への売却の見通しがついて、エアバス側が「態度を軟化させた」のが決め手となった模様。これで、スカイマークはひとまず倒産や身売りといった最悪の事態は免れて、当面は経営を続けられる見通し。
だが、「年間売上高の4分の1の資金を失うダメージは大きい」(朝日)ことにはかわりはなく、しばらく“ダッチロール経営”を余儀なくされることになる。