【マツダ デミオ 試乗】XDツーリング Lパッケージ 6AT、ディーゼルという新種の育成はこれから…岩貞るみこ

試乗記 国産車
マツダ・デミオ XD ツーリング Lパッケージ(ディーゼル)
マツダ・デミオ XD ツーリング Lパッケージ(ディーゼル) 全 20 枚 拡大写真

ついにこのコンパクトカークラスにまで展開したマツダ期待のディーゼル。

静かですから車内にいたらわかりませんよと言われても、いや、わかるし。贔屓目に見て、耳を8割引きにしても聞こえるし。人間、見たくないものは見えない、聞きたくないものは聞こえないんだろうけれど、ユーザーは耳、すませちゃうからディーゼル音、やっぱり聞こえます。きっぱり。

とはいえ、『デミオ』の車両価格では、遮音剤に予算をつけられないのは理解しなければならないだろう。お金さえかければ、車内への音の侵入はもっと食い止められるのだ。でも、高くなってもいいですか? って話。つまりここがバランス点とマツダはふんだわけである。確かに聞こえるけれど、走り出せばわからないし、信号待ちではアイドリングストップもしてくれるから、慣れてしまえば気になるレベルではないだろう。

いや、そんなことよりディーゼルの利点に目を向けたい。それはトルク感である。加速するときに力強く盛り上がってくるトルク。1.5リットルという排気量ながら、それは十分に感じることができる。さらにパドルシフトが装備されているため、シフトチェンジで適切なギアを選び、アクセルをふめば、これまで感じたことのないハイブリッドとは違う手ごたえのある加速を味わうことができる。ハンドリングは、エンジン単体が重く振り回され感が残り、ガソリン車ほどのキレのよさはないけれど。

Lパッケージの赤いラインが入った白いシートは超お洒落。他人との差別化、ちょっと高級なテイストを味わえる。なんやかんやいっても、ディーゼルという新種の育成は、これからなのである。

5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材中するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る