【パリモーターショー14】フォルクスワーゲン パサート 新型、初公開…クラス新基準の8代目

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新型 フォルクスワーゲン パサート(パリモーターショー14)
新型 フォルクスワーゲン パサート(パリモーターショー14) 全 18 枚 拡大写真

欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは10月2日、フランスで開幕したパリモーターショー14において、新型『パサート』をワールドプレミアした。

パサートは、フォルクスワーゲンの上級セダン&ワゴン。初代のデビューから41年という伝統のモデルで、世界累計販売台数は、2300万台を超えている。2013年は、年間110万台を販売。

現行パサートは2010年秋、パリモーターショー10で大幅改良車を発表。ボディパネルをほぼ一新する大規模な変更を受けたことから、フォルクワーゲンは大幅改良車を、「新型の7代目モデル」と位置付けていた。大幅改良から4年を経て、最新の8世代目にモデルチェンジ。ボディタイプは引き続き、セダンとワゴンの『パサートヴァリアント』の2種類を用意する。

新型パサートでは、現行パサートに対して、ボディサイズを若干小型化。それでいて、ホイールベースの延長などにより、室内空間を拡大する。フォルクスワーゲンによると、足元と頭上空間のゆとりを引き上げ、荷室容量も増やしているという。また現行比で、車両重量は最大85kg軽量化。

さらに、新型パサートには、LEDテールライトを採用。ヘッドライトは、ハロゲンまたはLEDで、オプションで「ダイナミック・ライト・アシスト」を設定。他車にまぶしさを感じさせず、路面を明るく照らすよう、走行状況に応じて自動的に照射角度を調整する。

欧州仕様のエンジンは、ガソリンとディーゼルの合計10ユニット。欧州で主流のディーゼルには、新開発エンジンを投入した。直噴2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル「TDI」の最新版は、ターボチャージャーがツイン化されるのが特徴。これにより、最大出力は240psを獲得する。最大トルクは51kgmと強力で、1750rpmの低回転域から引き出される。

このエンジンは、トランスミッションは7速DSG。駆動方式は、4WDの4モーションと組み合わせる。また、全てのエンジンにアイドリングストップとブレーキエネルギー回生システムを装備。排出ガス性能は、2014年9月に欧州で導入された「ユーロ6」を満たす。

フォルクスワーゲン乗用車ブランドのマーケティング責任者、Xavier Chardon氏は、「パサートは常に技術的進歩の象徴であり続けてきた。8世代目は現時点で最も進んだ技術を導入しており、クラスの新基準を打ち立てるだろう」と語っている。

《森脇稔》

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