【ミシュラン X Oneユーザーミーティング】メンテナンス時にわかるシングルタイヤ化の効果…ダイワ運輸

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ミシュラン X Oneユーザーミーティング
ミシュラン X Oneユーザーミーティング 全 16 枚 拡大写真

3日、神戸で開催されたミシュランによる「X Oneユーザーミーティング」では、ユーザー企業のプレゼンテーションも行われた。神戸市で貨物運送事業を営むダイワ運輸が、自社の取り組みとシングルタイヤ化の効果について発表した。

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登壇したダイワ運輸 代表取締役 木村泰文氏は、「当社の理念は高品質の輸送サービスを提供し、社会に貢献することです。そのためにハード、ソフト両面から取り組んでいます。」と語る。ソフト面では、ドライバーの教育・研修プログラムや管理者教育の実施、デジタコ、ドラレコ、GPSなどによる24時間運航管理、NASVAネット適正診断などの取り組みを挙げ、品質管理ではISO9001、安全管理ではISO39001によってさまざまな手順を明文化したという。

ハード面では、エアサス対応、100%合成オイル、窒素ガス採用、アルミホイール化などを行っているとした。合成オイルやアルミホイールなどはコストアップにつながるが、トータルで燃費向上やメンテナンスフリーになり、稼働率向上につなげている。窒素ガス採用もタイヤの自然減圧対策であり、エアチェックやメンテナンスの効率化になっているとのことだ。

他にも、荷台ウィングのロック(ウィングを開いた状態ではエンジンがかからない)、観音扉のオートロック(閉め忘れ防止)、アルコールインターロックの全車装備なども実施しているという。

全体としては、品質管理や安全管理について必要な投資はしっかり行い、コスト面はトータルでバランスさせるかコストダウンにつなげる戦略だ。そのコストダウンや環境対策につながる取り組みとしては、多段ミッションの低燃費車両の導入、TPMS(タイヤの空気圧と温度を監視するシステム)装備によるスペアタイヤの廃止、タイヤのリグルーブ、リトレッドの実施、トレーラー化・フェリー活用によるCO2削減・労務時間低減も実践している。低燃費タイヤ、窒素ガス、アルミホイール採用もその一環である。

なお、TPMSの導入は、タイヤの状態をリアルタイムで監視できるため、タイヤの劣化、パンクやバーストを事前に予防できるため、安全性確保とトータルでの稼働率アップという効果もあるそうだ。

ダイワ運輸では、これらの取り組みのさらなるチャレンジとしてX Oneによるシングルタイヤ化への取り組みを始めたという。注目したのは、低燃費性能による燃料費の削減、1軸あたり100kg(以上)の軽量化、メンテナンスコストの削減効果とのことで、2Bトラクタ、022トレーラーという車両の駆動軸とトレーラー軸をX Oneによってシングルタイヤ化した。また22Bカーゴ車の駆動軸もシングルタイヤ化した。この構成で、連結車2セット、カーゴ単車4台にX Oneを導入して実際に運用している。

その効果だが22B-022トラクター/トレーラーによる神戸、神奈川の往復で9.6%の燃費向上が確認されたという。また、始業点検やタイヤ交換、保管を含めたタイヤ管理が非常に楽になったという。メンテナンス時間はダブルタイヤと比較すると半分にできるとのことだ。

同様な声は、ミーティングに参加していたレキウン(アスファルト専門のローリーを運行している企業)の関係者からも聞けた。レキウンでは4台のローリーをシングルタイヤ化している。トラックではタイヤローテーションを頻繁に行うが、その作業がかなり楽になったと現場でも評判だそうだ。また、実際に運転していても不安感などはなくダブルタイヤと同じように運転できるも述べていた。

イベント参加者の反応などから判断すると、シングルタイヤの効果は、まずメンテナンス作業で感じることができそうだ。タイヤの保管場所も半分で済む。燃費向上は運転していて感じることは難しいが、計測値で5~9%の改善が期待できるとしたら、通年での削減効果はかなりのものだ(9%とするなら、年間の燃料費が約1割安くなる)。

シングルタイヤの効果を最大限に生かすには、アルミホイールとの併用、シングル化によるバースト対応のためTPMSなどの導入も必要だが、必要な投資をいとわない積極的な品質・安全管理が総合的なコストダウンにつながるということだろう。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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