フォルクスワーゲングループに属し、スペインに本拠を置くセアトは10月2日、フランスで開幕したパリモーターショー14において、新型車の『レオンX-ペリエンス』を初公開した。
『レオン』は1999年、セアトの小型5ドアハッチバックモデルとして発表。2012年9月のパリモーターショー12でデビューした新型は、3世代目モデル。新型のボディタイプは、5ドアハッチバックと3ドアハッチバックの『レオンSC』の2種類。2013年秋のフランクフルトモーターショー13では、新型レオンのステーションワゴン、新型『レオンST』が追加されている。
新型レオンSTには、新型レオンシリーズ同様、フォルクスワーゲングループが開発した新型モジュラープラットフォーム(車台)、「MQB」を採用。このプラットフォームは、従来よりもモジュラー化を促進。フォルクスワーゲングループの幅広い車種への導入を可能にした。すでにMQBは、新型フォルクスワーゲン『ゴルフ』や新型アウディ『A3』にも導入済み。
また、新型レオンSTは、機能的な荷物スペースを持つ。荷室容量は、通常時が587リットル。後席を倒せば、最大で1470リットルに拡大する。搭載エンジンは、ガソリンターボの「TSI」とターボディーゼルの「TDI」で、排気量は1.2‐2.0リットル。車両重量は1233kg。セアトによると、MQBの効果で5ドア比45kg増に抑えられており、クラス最軽量のワゴンになるという。
今回、セアトが発表したレオンX-ペリエンスは、新型レオンSTをベースに、オフロードテイストを付加した新型クロスオーバー車。バンパーの一部やフェンダーエクステンションは樹脂製の素材色仕上げ。駆動方式は4WDで、車高を若干引き上げ、多少のオフロード走行を可能にした。
パリモーターショー14のプレスカンファレンスには、セアトのユルゲン・スタックマン取締役会会長が登壇。「レオンX-ペリエンスは、エモーショナルなデザインと使い勝手、個性的なオフロードルック、高品質のインテリアを完璧に融合させた機能的な車」とコメントしている。