【新聞ウォッチ】青色LED開発、ノーベル物理学賞に輝く3人の日本人研究者

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青色LED開発でノーベル物理学賞に輝いたカリフォルニア大学教授の中村修二氏
青色LED開発でノーベル物理学賞に輝いたカリフォルニア大学教授の中村修二氏 全 4 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年10月8日付

●ノーベル物理学賞、赤崎、天野、中村氏、青色LED開発 (読売・1面)

●インドネシア新幹線有力、高速鉄道計画、地震対策など評価、JICAに予備調査依頼(読売・9面)

●マクドナルド営業赤字、94億円、41年ぶり、鶏肉問題打撃(朝日・1面)

●景気後退局面の可能性、8月動向指数,判断を下方修正(毎日・2面)

●ひまわり8号軌道に、H2A打ち上げ成功(毎日・26面)

●TPP交渉仕切り直し、日米、10日から実務者協議(東京・6面)

●ガリバー、NZ進出、3年で30店、日本から中古車輸出(日経・15面)

ひとくちコメント

「青色発光ダイオード(LED)」だからというわけでもないが、久しぶりに輝かしい明るいニュースが飛び込んできた。

2014年のノーベル物理学賞の受賞者に、青い光を放つLEDの開発に成功し、実用化の道を開いた日本人の3人の研究者に贈られることになったからだ。

受賞が決まった3人の研究者は名城大学教授の赤崎勇氏、名古屋大学大学院教授の天野浩氏、それに、カリフォルニア大学教授の中村修二氏。

きょうの各紙がすべて1面トップで「青色LED3氏ノーベル賞」のニュースを報じたほか、社説や社会面でも3人の研究者のプロフィールや喜びの言葉などを伝えている。

LEDについては、省エネ・長寿命の照明をはじめ、交差点の信号機、テレビ、携帯電話の画面のバックライトなどに採用されているので、すでに身近なものとなっているが、興味深いのはそれを発明、実用化に成功した3人の研究者の生い立ちや個性の違いだ。

最年長の赤崎氏は鹿児島県出身の85歳。京都大学を卒業後、松下電器産業(現パナソニック)の研究所を経て、名古屋大学の教授となり、現在は、名古屋市にある名城大学の教授を務めている。

天野氏は静岡県出身の54歳。名古屋大学を卒業したあと名城大学理工学部の教授を経て、名古屋大学大学院の教授を務めている。

また、中村氏は愛媛県出身で60歳。徳島大学大学院で半導体の研究を行ったあと、徳島県の化学メーカー、日亜化学工業に入社し、青色LEDの製品化に成功。2000年からカリフォルニア大学サンタバーバラ校で教授を務めている。なかでも中村氏は、青色LED製法の「発明の対価」として、訴訟を起こし「闘う研究者」としても知られていた。小学校の頃の夢は、『鉄腕アトム』の「お茶の水博士」になることだったそうだ。

きょうの社会面には「小保方氏の博士号猶予付き取り消し、早大、論文実質不正と認定」(東京)を掲載した紙面もあった。研究者もいろいろである。

《福田俊之》

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