JR貨物、東海道線不通対策を強化…トラック・迂回を拡大

鉄道 企業動向
JR貨物は東海道線の不通対策として代行トラック輸送と迂回列車の運転をさらに拡大する。写真は信越本線を走るコンテナ貨物列車。
JR貨物は東海道線の不通対策として代行トラック輸送と迂回列車の運転をさらに拡大する。写真は信越本線を走るコンテナ貨物列車。 全 2 枚 拡大写真

JR貨物は10月9日、東海道本線の不通対策として実施しているトラック代行輸送と迂回(うかい)列車の運転を、さらに拡大すると発表した。

トラックによる代行輸送は東京貨物ターミナル~静岡貨物間で既に実施しているが、さらに東京貨物ターミナル~西浜松間でも実施する。これにより、5tコンテナで片道最大50個分の輸送力を確保。西浜松~広島貨物ターミナル・福岡貨物ターミナル間に貨物列車を運転して代行トラックを接続させ、関東~広島・九州間の輸送力の一部を確保する。

また、東京貨物ターミナル~大阪貨物ターミナル間を中央本線経由で結ぶ迂回列車を新たに1往復運転。コンテナ車13両編成で、5tコンテナ65個分の輸送力を確保する。さらに隅田川~金沢貨物ターミナル間と大阪貨物ターミナル~金沢貨物ターミナル間で運転されている定期列車を金沢貨物ターミナル駅で接続し、片道で5tコンテナ30個分の輸送力を確保する。

このほか、関西~九州間と関西~広島・山口間、静岡~名古屋間、札幌貨物ターミナル~沼津・富士間で区間列車を運転。代行トラック輸送や迂回列車などと接続させることで、輸送ネットワークの一部を確保する。

JR貨物は既に実施している対策と今回の対策をあわせ、不通区間における輸送力の約18%を確保するとしている。同社は今後もトラック代行輸送と迂回列車の運転などの拡大を検討する方針だ。

《草町義和》

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