【WEC 第5戦】トヨタ3連覇に期待、8号車がポール…一貴組7号車は予選4位

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#8 トヨタがポールポジションを獲得した。
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11日、世界耐久選手権(WEC)第5戦「6 HOURS OF FUJI」の公式予選が富士スピードウェイで実施され、最高峰LMP1-Hクラスではトヨタ『TS040-Hybrid』の8号車がポールポジションを獲得。中嶋一貴が乗るトヨタ7号車は予選4位だった。

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予選日の富士は曇りがちな天候で、そのぶん前日よりもやや涼しめに感じられる気象状況(予選時の気温は約17~18度、路温が21度近辺。路面状況はドライ)。WECの予選はコンビあるいはトリオを組むドライバーのうち、2名の各ベスト2周の平均、つまり計4周の平均をとって各車の予選タイムとする方式で行なわれる。

LMP1&2クラスの予選セッションは、途中で赤旗中断を挟む展開となった。アウディ、トヨタ、ポルシェの3陣営・各2台によって争われる“最前線”LMP1-Hクラスの順位状況は、残り約7分でのセッション再開を前にしてポルシェが1-3、トヨタが2-4、そしてアウディが5-6位。再開後、トヨタ勢だけが再度コースインして、母国での逆転ポールを狙うことに。そして再開前には2位だった#8 トヨタ(A.デビッドソン&S.ブエミ)のブエミが見事に平均タイムアップを果たし、#20 ポルシェ(919 Hybrid/T.ベルンハルト&M.ウェバー&B.ハートレー)を逆転、ポールポジションを獲得したのである。

逆転劇を演じたブエミは「タイヤの温めに苦労した日だった。しかもアタックしようとしていたところで赤旗が出たからね」という厳しい状況を克服しての、殊勲のタイムアップ。個別で全体最速となる1分26秒473をマークし、僚友ブエミの走りを見守っていたデビッドソンは「マシンのスピードには自信があった。タイヤの温めに苦労しつつも、セバスチャン(ブエミ)がよくやってくれた」と振り返っている。

LMP1-Hクラスの予選3位は#14 ポルシェ(R.デュマ&N.ジャニ&M.リーブ)で、#7 トヨタ(A.ブルツ&S.サラザン&中嶋一貴)は4位。ポールのブエミたちが「(直線の速い)ポルシェの前に予選で出られたことは良かった」と言っているが、ポルシェ2台の後ろに回った#7の一貴も「直線でポルシェを抜くのは無理でしょう。(ピット戦略を含めた)どこかでうまく抜かないといけませんね」と語り、レギュレーション的な部分も含めたマシンキャラクターの違いやダウンフォースの付け方等々に起因するポルシェ勢の直線スピードの高さには、「やっかいだな、とは思いますね」との見解を示す。

ただ「決勝に関しては、自分たちがいい仕事をしさえすれば、紙の上では(シミュレーション上は)前に行けるはずです」と、レースでのペースに自信も示す一貴。トヨタの富士3連覇、それを同時に自身の3連覇として飾ることができるかどうか、注目される。

前2列はトヨタとポルシェが分け合い、王者アウディ(『R18 e-tron quattro』)は3列目から決勝を戦うことに。#2 アウディ(M.ファスラー&A.ロッテラー&B.トレルイエ)が予選5位で、#1 アウディ(L.ディ・グラッシ&L.デュバル&T.クリステンセン)は6位。

LMP1-Lクラス(出走3台)では#12 レベリオン R-One・トヨタ(N.プロスト&N.ハイドフェルド&M.ベシェ)が予選1位。また、ミシュラン対ダンロップのタイヤ対決が唯一あるLMP2クラス(出走5台)はダンロップ勢の#26 リジェ JS P2・ニッサン(R.ルシノフ&O.プラ&J.キャナル)が予選1位となった(ただし#26には3グリッド降格ペナルティが科される可能性あり)。井原慶子が乗る#35 モーガン・ジャッド(井原&G.ヤカマン&A.ブランドル/ダンロップ)はLMP2クラス2番手の平均タイムをマークしたが、予選後の再車検でタイム抹消措置を受けてしまい、決勝は全体最後尾からのスタートとなる見込みだ(なお、現在WECではLMP2以外の全クラスが全車ミシュランタイヤ装着)。

フェラーリ、ポルシェ、アストンマーチンが覇権を争うLMGTEカテゴリーでは、上級のLMGTE Proクラス(出走6台)の予選1位を#99 アストンマーチン(バンテージV8/A.マックドウォル&D.オーヤン&F.リース)が獲得。LMGTE Amクラス(出走7台)は#98 アストンマーチン(バンテージV8/P.ダラ・ラナ&P.ラミー&C.ニゴール)が予選1位だった。

トヨタが母国戦無傷の3年連続優勝を成すか、王者アウディが富士での初勝利を挙げるか、あるいは今季から参戦のポルシェが現行WECでの初優勝をここで果たすのか。決勝6時間レースは明日(12日)の午前11時スタート予定となっている。

《遠藤俊幸》

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