【カーオブザイヤー14 選考コメント】これからの日本に必要なクルマ…津々見友彦

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マツダ デミオ
マツダ デミオ 全 8 枚 拡大写真

今年のCOTY、10ベスト車の私が独自に選んだ価格帯は、もっとも安い『ハスラー』の107万円(国産車は最低価格よりワンランク上の車種とし、輸入車は最低価格車を採用)から、最高は499万円の『i3』まで390万円以上の価格差がある。そこで分母を統一すべく、1馬力あたりの価格をはじき出した。

すると最も安いのが『ヴォクシー/ノア』続いて『レヴォーグ』、『デミオ』、『スカイライン』、『308』、ハスラー、『チェロキー』、『N-WGN/N-WGN カスタム』、『Cクラスセダン』、i3の順になる。

ただし、これでは装備やハイテクの各種デバイス、カーボンボディなどへの評価が無く素のままの数値では不公平。そこで燃費も含め装備、デザイン、ハンドリング、プレステイジ性、燃費などの修正係数を加えて算出した。

これらにより、デミオ、レヴォーグ、308、Cクラスセダン、i3が私の中では最終的にトップ5となった。この中から10点を与えたのはデミオ。誰もが手軽に買える価格帯の中で、スタイリング、燃費、ナチュラルなハンドリングの走りのバランスの良いクルマだからだ。特に今回注目したのはディーゼル。低燃費、低騒音でこれからの日本には必要なクルマと見た。

次いで9点の高得点を与えたのはCクラスセダン。CO2削減のために革新的な製造技術で軽量なボディを生み出し更に未来的な半自動運転可能な数々のデバイス。魅力的なスタイリングの意欲的な次世代セダンだ。i3はカーボンの超軽量なボディやエクステンダーなどで近未来の実用的なEV。しかもモダーンなデザインなど私の中での評価は高い。が、いかんせんEVは今まだインフラを含め発展途中、それに何故かBMWらしからぬ高速ハンドリングに不満があった。

これらのクルマの影で気の毒だったのが、レヴォーグ。アイサイトの安全運転性やデザインは買いたい。また308はお洒落でしなやかな抜群の高速ハンドリングの特性を誇るだけに低い配点には心が痛む。

マツダ『デミオ』:10点
スバル『レヴォーグ』:4点
メルセデスベンツ『Cクラスセダン』:9点
BMW『i3』:1点
プジョー『308』:1点

津々見 友彦│モータージャーナリスト
第1回日本GPに出場し、その後日産、トヨタ、いすゞのワークスドライバーとして活躍。現在は自動車雑誌、ラジオ、Car Worldなどに試乗記を書く。サーキット走りとパソコン大好き。今は自転車に凝る。

《津々見友彦》

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