【カーオブザイヤー14 選考コメント】迷いなく BMW i3 に10点…河村康彦

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BMW i3
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「車両本体の構造のみならず、使用素材の選定や生産/組み立ての行程、さらには、工場立地やそこで用いるエネルギーの選定などに至るまで、まずは自らが理想とする目標を見定めた上で、それに向かって進むというクルマづくりの姿勢や、際立つ先進性や感動を味わえるドライブフィール」などを勘案して、『i3』にトップの10点を投じるという気持ちは当初から迷いなし。

加えて、「生産設備やプロセスまでを改めながら、自らが理想とするクルマづくりを模索」した『デミオ』と、「自動車というプロダクトとしては圧倒的なハードウェアの仕上がり」を備えていた『Cクラス』を“同位”と位置づけるというのも、自身の中では既定だった事柄。

ちなみに、それが「6点」に落ち着いたのは、COTYのレギュレーション上ではこれが2台に与えられる同一得点として、最高の数字であったゆえ。

『308』の2点は、主に「そこに初めて搭載されたガソリン3気筒1.2リットル直噴ターボ・エンジンが備える、”常識破り”の高い性能」に対して。

『ハスラー』の1点は、「世界に向けて情報発信をした場合、”日本車ならではの面白カー”として、人々に感じとって貰うポテンシャルを備えている」との判断から。

それにしても、「アクセラは入らずデミオだけが候補入り」となったり、「レクサスNXが居なくてヴォクシー/ノアが居る」という“10ベストカー”は、私的な理解の範囲を超えていた。単純に”どうして!?”という気持ちが残る…というのは、あくまで個人的感想なわけで…。

BMW『i3』:10点
マツダ『デミオ』:6点
メルセデスベンツ『Cクラス』:6点
プジョー『308』:2点
スズキ『ハスラー』:1点

河村康彦|モータージャーナリスト
1985年よりフリーランス活動を開始。自動車専門誌を中心に健筆を振るっているモータージャーナリスト。ワールド・カーオブザイヤー選考委員、インターナショナル・エンジンオブザイヤー選考委員。

《河村康彦》

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