ワイロが横行するタイ…あまりに警官寄りの制度に、早くも撤回の動き

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【タイ】バンコク首都警察は交通違反を見逃してもらうため警官に賄賂を渡そうとしたドライバーを摘発した警官に対する1万バーツの報奨金制度を事実上撤回するもようだ。

 タイでは交通違反者が警官に現金を渡し見逃してもらうことが日常的に行われている。ドライバーは賄賂のほうが交通違反の罰金よりも少なくて済み、警官は副収入が稼げるためだ。

 報奨金制度はこうした不正な慣行の取り締まりを狙ったもので、今月6日、バンコク首都警察のアドゥン副司令官が打ち出した。7日と9日には、贈賄を摘発した警官計2人にそれぞれ1万バーツが手渡された。

 しかし、ドライバーと警官の贈収賄は警官が要求するケースも多く、今回の制度については、警官ばかりが得をすると、市民側から批判が殺到。また、警官が摘発した交通違反者に贈賄させようとしているようにもみえる隠し撮りとみられる動画がインターネット上に流出し、さらに批判が強まった。

 こうした事態を受け、警察は9日、スマートフォンなどでドライバーを隠し撮りすることを禁止する通達を出した。12日にはバンコク首都警察のシーワラー司令官代行が「(報奨金制度は)警察と市民の関係を悪化させ、人権侵害の恐れもある」として、撤回すべきと明言した。ソムヨット警察長官は13日、「交通違反以外にも贈賄の摘発を広げるべき」、「警官が賄賂を要求した際の市民の通報に対しても同様の報奨金を出す」などと述べた。

交通違反者の贈賄摘発報奨金、批判殺到で早くも撤回?

《newsclip》

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