革新することが成功の鍵…BMWクロンシュナーブル社長

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ビー・エム・ダブリュー代表取締役社長のペーター・クロンシュナーブル氏
ビー・エム・ダブリュー代表取締役社長のペーター・クロンシュナーブル氏 全 8 枚 拡大写真

ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)は、『2シリーズアクティブツアラー』を発表。12月より納車が開始される。

同車発表会に際し、ビー・エム・ダブリュー代表取締役社長のペーター・クロンシュナーブル氏は、同社の現状について、「最高販売台数を昨年も記録し、2014年末には5年連続の記録的な販売台数を達成できると確信している。8月までの販売台数は予定通りで、3万8000台以上が既に登録できている」と述べ、これは、「2013年よりも多い数字。4月に消費税がアップされ、この逆風の中、2013年の第4クオーターと比較しても、プレミアムセグメントにおいて、より成長が加速していることを実感している」と評価した。

2014年の製品構成について同氏は、「12の新しいモデルを投入。その一つが戦略的に重要な2シリーズアクティブツアラーで、このセグメントでは絶対になくてはならないクルマなのだ」と話す。これ以外にも、直近では『X6』とMINI『5ドアハッチバック』がローンチされている。

モデルバリエーション増についてクロンシュナー氏は、「これは我々がユーザーのニーズと欲求を満たすための戦略。ユーザーニーズが何かを理解することこそが、成長のカギを握っている。過去10年間を見てみると、モデルバリエーションは2倍に成長している」と語る。

また、この戦略の中にはクリーンディーゼルエンジン搭載車も含まれ、「既に10のクリーンディーゼルモデルが、様々なモデルやセグメントで登場しており、日本市場における販売台数の約30%がもう既にクリーンディーゼルで絞められている」とし、MINI『クロスオーバー』と『ペースマン』にディーゼルエンジンを投入したことについても、「これはコンパクトセグメントの中で初めてのクリーンディーゼルだ。我々の決定は正しかったと思う」とコメント。

そして、「我々が新たなモデルを投入するに当たっては、ユーザーのライフスタイルの多様化が大きな役割を果たしている。積極的なライフスタイルを送るために、価値観が変わることを満たすためには、革新をする必要があるのだ。その結果、BMWが成長を遂げることができ、特にプレミアムコンパクトカーセグメントが、我々の成長のカギを握っているのだ」と2シリーズアクティブツアラーが重要なモデルであることを語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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