【F1】マルシャ、ビアンキ事故に関する虚偽報道に対し怒りの声明

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
事故直後の様子
事故直後の様子 全 4 枚 拡大写真

マルシャF1チームは15日、F1日本GPで起きたジュール・ビアンキの事故に関して新たなリリースを発表した。

しかし、今回の内容はビアンキの容態に関する最新情報を発表するものではなく、世界各国で過熱する憶測から生まれた”虚偽の報道”に対して、強く抗議すると同時に怒りを示すものだった。

マルシャのリリースによると、対象となっている報道内容は以下のとおり。

(1)ビアンキは減速指示を促す”ダブル・イエローフラッグ”が振動提示されていた区間でスローダウンをしなかった。
(2)チームは後方に迫っていたマーカス・エリクソン(ケータハム)から逃げるためペースアップするようビアンキに指示をしていた。

これに対しチームは「今はビアンキの回復を願い、家族のサポートを最優先したい状況であるにもかかわらず、このような虚偽報道への対応をしなければいけないことに、ショックを受けていると同時に強い憤りを感じている」とコメントを発表。

「しかし、このような報道がある以上、我々もしっかり対応しなければならない」として、上記の報道を否定する内容を公表した。

まず、ビアンキが事故現場付近でダブル・イエローフラッグが振られていたにも関わらず減速しなかった点については、先週ロシアGPの会場で行われたFIAの事故調査討論会でレース・ディレクターのチャーリー・ホワイティングがビアンキの走行データを解析しており、事故直前のコーナーで彼が減速していたことが明らかになっている。またチームがペースアップを指示したかどうかについても、FIAが当時の無線交信記録を全て文書化して集まったメディアに公開。そこにペースアップを促す内容は含まれていなかった。従って、ビアンキがイエローフラッグを無視、もしくは見落としていた可能性は極めて少ないことがリリースで語られている。

今回のような大きな事故が起きた場合は、どうしても原因追求を焦ってしまいがちだ。ただ鈴鹿での事故は通常のアクシデントと異なり様々な要素が絡んでいる。それだけに安易な憶測だけでは判断できず、時間をかけて慎重に原因究明と再発防止の対策を講じていく必要がある。

《吉田 知弘》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  2. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  3. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
  4. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  5. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  3. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
ランキングをもっと見る