【カーオブザイヤー14 選考委員コメント】Cクラス の圧倒的操安性を高く評価…斎藤慎輔

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メルセデスベンツ Cクラス
メルセデスベンツ Cクラス 全 12 枚 拡大写真

国産車、輸入車を分け隔てなく評価するという今のCOTYの理念の基に、メルセデスベンツ『Cクラス』を最高得点としました。

【画像全12枚】

それは圧倒的な安全性能と快適な走りの高いバランスにあります。安全性能というと、近年はプレセーフに代表される先進安全装備の有無のみならず、その性能レベルが話題となりますが、そうした充実ぶりは当然として、なによりも求められるべき基本となる走り、とりわけ操縦安定性能の極めたレベルを高く評価しました。ちなみに、それは速く走らせる性能という意味ではありません。

2000km近い長距離走行から、サーキットでの限界域まで様々なシーンで走らせた中でわかったのは、乗り心地においてランフラットタイヤとの相性などに課題はあるものの、快適性とのバランスを得ながら、極めて高い安定性とともに、万が一に限界領域に入りこんでしまったような際にも、最後の最後まで舵が効く安心感。新開発のプラットフォームと新工法を用いたアルミ/スチールのハイブリッドボディなどがもたらす高度なシャシー性能には驚かされました。

これは、日常のセダンに求められる安楽さの中に、緊急回避能力などに代表される動的安全性能を高レベルで備えることを示しています。つまり、ドライバーの操作が主体となる領域での基本性能のズバ抜けたポテンシャルを基に、そこで補えないものにはSクラスにも迫る先進安全装備等が加わり、または選べることで、最良の安全性という価値を提供しています。適度に軽快さを与えられたドライビングの心地よさも含めて、本当に安心して薦められるセダンであると確信しました。さらには、実燃費性能の高さも、最新モデルとしての「エコ」を実感させるレベルにあることも評価しました。

唯一、悩んだのが「メルセデスベンツ」というブランド、響きがもたらす特別感や、多くの人に自分には関係ない、と思わせてしまうイメージやポジションですが、新型Cクラスを既に購入された方の半数以上が、残価設定型ローンを利用しているということなどを鑑みて、そこも少しづつ変わりつつあると考えた結果です。

マツダ『デミオ』も、内外デザイン、質感までを含めて国産コンパクトのレベルを塗り替える出色の出来であり、このクラスにディーゼルを投入するなど、日本の市場に新しい価値観をもたらす力も備わっていると思います。

それでも、このBセグメントでは、ドイツ車にはデミオより快適で優れた走り(安全性という面も含めて)をもたらすものがあります。それらの基本設計が、最新デミオより数年以上前ものあることも考慮すると、まだまだという面が残ると感じさせました。そこで、今後の熟成に期待を込めて8点としました。

BMW『i3』は、COTYの配点方法により分けた結果、低い点となってしまいましたが、その生産技術や素材、さらには提案性の高さなどを考えると10点を差し上げたい内容でした。その部分は、イノベーション部門で点を投じました。

メルセデスベンツ『Cクラス』:10点
マツダ『デミオ』:8点
BMW『i3』:5点
スバル『レヴォーグ』:1点
スズキ『ハスラー』:1点

《斎藤慎輔》

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