【RISCON14】花火会社がつくった発煙筒、海での遭難に威力を発揮

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細谷火工の「ダイバーマーカ」
細谷火工の「ダイバーマーカ」 全 3 枚 拡大写真

細谷火工(本社・東京都あきる野市)は「危機管理産業展(RISCON)2014」に7月に発売した画期的な発煙筒を出品した。その名は「ダイバーマーカ」で、海での遭難の際、自分の居所を知らせる便利なものだ。

同社は明治34年創業の花火会社で、戦時中は武器や弾薬を製造した。そんな関係から今でも防衛省や海上保安庁などとの仕事が多く、花火を製造すると同時にダミーの手榴弾や発煙筒などを受注生産してきた。もっとも花火の製造に関しては1990年に設立した子会社に移管した。

「防衛省向けの仕事で培った経験やノウハウを生かして、一般の人にも使えるものをとつくったのがダイバーマーカなんです。筒を伸ばして、キャップを外し、ピンを引っ張るだけで赤い煙が出るようになっています。耐水性に優れていて、携行したままダイビングが可能です」と同社関係者は説明する。その裏には防衛省の予算削減もあったようだ。

価格は1万3500円で、7月の発売以来、沖縄県を中心によく売れているそうだ。「今後はダイバー全員に持ってもらえるように働きかけていきたい」と同社関係者。現在、山用の発煙筒も開発中で、来年には発売したいとしている。

ちなみに車用のものは「発炎筒」で、同社の発煙筒と違い、炎で危険を知らせるもので、山などで使ってしまうと大変なことになってしまう。

《山田清志》

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