個室型シートでファーストクラスを演出...西鉄高速バス新「はかた号」

自動車 ビジネス 企業動向
新はかた号のプレミアムシートは、通路とシートをパーテーション区切り、落ち着きのあるプライベート空間を作る。
新はかた号のプレミアムシートは、通路とシートをパーテーション区切り、落ち着きのあるプライベート空間を作る。 全 3 枚 拡大写真

西日本鉄道が運行する国内屈指の長距離高速バス「はかた号」に新型車両が導入される。同社初の個室型シートの採用で、これまでのバス旅にないプライベート空間を実現した。

新しく同社が東京~博多線でめざすのは、さらなる快適性を向上だ。全24席のワンフロアー。運転席寄りの前4席は、個室型のプレミアムシートに生まれ変わった。シートは本革製で座面幅50センチ、前後幅135センチあり、航空機のファーストクラスにも劣らないゆとり空間を備えた。シートと通路は、カーテンでなくパーテンションで完全に分離され、車内灯が消えた後も、自分のペースで時間が使えて、より有意義なバスの旅を楽しむことができる。

これまでのプレミアムシートになかった設備も付く。50度傾斜する電動リクライニング・電動レッグシート、背面マッサージを設置。冬は暖かい背面ヒーター、夏は涼しい座面送風の機能、専用の空気清浄機も備え付けになっている。コンセント、USBポート、同シート専用のタブレット端末、電子書籍コンテンツを無料で使える。

プレミアムシートに続くビジネスシートは16席ある。3列独立シートで座面幅は46センチ。前後幅は95センチ。本革とモケットを組み合わせて高級感を演出したシートだ。コンセントやUSBポートの設備もある。

最後尾には女性専用の4列独立ビジネスシート(座面幅46センチ、前後幅95センチ)があり、こちらも3列同様の機能が付いている。

運賃は個室型プレミアムシートが1万7000円~2万円。ビジネスシートが1万2000円~1万5000円(女性ビジネスは1万1千円~1万4000円)。利用時期や曜日で運賃が変動する。

これまでの二階建て「はかた号」にあったエコノミーシートは、新型車両運行とともに廃止になる。運賃は全体で値上がりとなるが、同社は今後も高速バスの力強い成長を見込んでいる。

「高速バスの強さは、寝ている間に移動できること。LCCの安さには勝てないが、都心をドアtoドアで結ぶ便利さで、これまでも80パーセント近い利用率を上げてきた。今後も快適性や乗り心地をさらに追求することで、お客様の支持を高めていけると考えている」(同社広報室)

新はかた号の運行開始は、福岡発が12月18日、東京発は同19日。予約は11月18日から受け付ける。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  2. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
  3. フォークリフトや特殊車両向けドリンクホルダー、サンワサプライが発売
  4. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  5. 『フォードGT』生産終了へ、最後のモデルは67台限定のサーキット専用車
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る