若桜鉄道の上限運賃変更が認可…実施運賃は据置き

鉄道 企業動向
若桜鉄道が申請していた上限運賃の値上げは10月20日に認可されたが、当面は現行運賃を据え置く。写真は若桜鉄道の若桜駅。
若桜鉄道が申請していた上限運賃の値上げは10月20日に認可されたが、当面は現行運賃を据え置く。写真は若桜鉄道の若桜駅。 全 1 枚 拡大写真

国土交通大臣は10月20日、若桜鉄道が申請していた旅客運賃の上限の変更を認可した。今年4月1日の消費税率引上げに伴うもの。実際に設定する運賃(実施運賃)は当面変更せず、現行運賃を据え置く。

若桜鉄道は、郡家(鳥取県八頭町)~若桜(若桜町)間19.2kmの若桜線を運営する第三セクター。2009年4月1日からは八頭町と若桜町が鉄道施設を保有し、若桜鉄道が両町から施設を借り入れて列車を運行する上下分離方式の経営体制に移行している。

中国運輸局の発表によると、普通運賃上限額(大人)の値上げ率は1.991%。定期運賃の平均割引率は1カ月の場合、通勤が34.7%(現行35.0%)、通学が39.6%(同40.0%)に引き下げられる。全体の増収率は2.640%で、このうち定期券は3.064%、定期券以外は2.060%になる。これにより運賃の上限は値上げされるが、実施運賃は変更しないという。

鉄道事業では旅客運賃の上限を変更する場合、国交相の認可を受けなければならないが、実施運賃は上限の範囲内なら届出だけで変更することができる。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『エクストレイル』e-POWERの9197台でリコール…発電停止と走行不能のおそれ
  2. 日産『フェアレディZ』の「レトロな仕様」に注目…土曜ニュースランキング
  3. 「初代に立ち戻った感じでよき!」ルノー『トゥインゴ』の新型予想が話題! エンジン車にも期待の声
  4. トヨタの小型ミニバン『ルミオン』、安全性を大幅向上…スズキからのOEMモデル
  5. 「かつての『サニー』が随分と立派に…」日産の新型セダンが話題に!進化したVモーションにも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る