マクラーレンオートモーティブは10月23日、サーキット専用モデル『P1 GTR』のインテリアを初公開した。
P1 GTRは、マクラーレンのハイブリッドスーパーカー『P1』のサーキット専用車として、開発を進めているモデル。エアロダイナミクスボディをまとい、搭載する3.8リットルV8ツインターボとハイブリッドシステム「IPAS」にも専用チューニングを施し、システムトータル出力は1000psに高められている。
初公開されたインテリアは、軽量化のために不要な要素をすべて排除。ロードカーモデルと共有のカーボンファイバー製モノケージのシャシーは、ルーフシュノーケル・エアインテーク・キャビティやバッテリーとパワーエレクトロニクスハウジングなど、ルーフ部分も含めた装備品と合わせても90kgに抑えられている。
新開発のステアリングは、2008年シーズンでF1チャンピオンとなった『MP4-23』のステアリングをベースに設計し、モード切替など主要なスイッチ類はステアリングの中央に配置。ドライバーがステアリングから手を離さずに車両のセットアップの変更や状況に応じた調整を行うことができる。
また、キャビンにはDTMスタイルのレーシングシートと6点式シートベルトを装備。各ドライバー専用に調整されたシートはブラケットを使わず直接シャシーに固定され、軽量化に貢献している。
P1 GTRは、市販車のP1(世界限定375台)の最終生産車がラインオフする予定の2015年6月以降、限定生産に移される予定。