マレーシア財政赤字削減目標、原油安で達成は困難…歳入の3割を石油に頼る

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア クアラルンプール
マレーシア クアラルンプール 全 1 枚 拡大写真

マレーシア政府は国家財政の30%を石油に頼っている状態だが、バンク・オブ・アメリカ・メリル・リンチ(BoA)は、原油価格の下落傾向が続くのであれば2015年度予算における財政赤字の対国内総生産(GDP)比率を3%に抑える目標の達成は難しいと見ている。

アジア担当エコノミストのチュア・ハックビン氏は、「原油の国際価格が下げ止まりして回復しない場合には財政赤字3%の目標が達成できない可能性が高い」と言明。原油価格の10%下落すれば補助金削減などを勘案しても財政赤字を0.2%拡大させることになると指摘した。

マレーシアの2013年度の歳入は全体の17%、額にして360億リンギを直接的な石油収入とロイヤリティ収入で賄っている。2015年度予算の立案に際しては原油価格を1バレル=100米ドルで算出している。チュア氏は、「ブレント原油価格が現在の水準である1バレル=85米ドル程度で留まれば、1年前の水準を20%も下回ることになる」という。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  5. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  6. ジープの小型SUV『アベンジャー』、発売2年で20万台受注…電動車比率は66%に
  7. ホンダ『CB1000F SE コンセプト』を世界初披露! カウルが付いてネオレトロ感アップ、MSショーからの変更点もチェック!
  8. 新型ドゥカティ『パニガーレV2S』日本上陸に「スイングアームアームすげー」「日本じゃ全力は使えない」など驚きの声
  9. 自動車購入の落とし穴! 公取協・公取委の警告から学ぶ
  10. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る