自動運転車が年間120万人の交通死亡事故をゼロにする…EDデザイン

自動車 ニューモデル モビリティ
EDデザイン自動運転車の開発を行う
EDデザイン自動運転車の開発を行う 全 5 枚 拡大写真

EDデザインは、年間120万人の交通死亡事故を解消するためのソリューションとして、MAAL(モバイル・オートノマス・オートモービル・ラボラトリー)という、自律走行車を実験・開発するためのコンソーシアムを開始する。

同社CEO兼デザインディレクターのマイケル・ロビンソン氏は、最初のソリューションとして、「ドライバーの手が運転中に自由になる、つまり、自動走行車、自動運転車を提供する」という。そして、次のステップとして、「自動車同士のインターフェイスを可能にすることで、事故がゼロになる。それによりステアリングを廃することができるだろう」。ロビンソン氏は、「2040年には、ステアリングは一般公道においては操作禁止になると考えている」と明かす。

「例えばGoogleなどの自動運転車は法律的にステアリングが必要で、また、ドライバーもいなければいけいない。これは、現在のクルマと新しい技術を組み合わせようとしているのでこの形になっている。自動運転を考えるとそこに無理が生じている」とロビンソン氏。

また、ステアリングをなくすことで、クルマのアーキテクチャーが全く変わるともいう。「ひとつの案として、4人乗りで全長4.5mほどの大きさでも、リムジンスタイルの快適な空間を持つクルマができる」。具体的には、「ウインドウは全くなく、そこには有機ELスクリーンを採用。このクルマは衝突安全性を考える必要がないので、ピラーなども必要なく、このスクリーンで、外も見ることができれば、仮想の空間を演出することもできるのだ」と説明する。

ビジネスとしても、「クルマの中にこのようなアプリを作れば、様々な会社がアプリを開発するだろう。このようなプロトタイプを今後作りたいと考えている」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  4. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  5. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る