豊田合成は、世界で初めて開発した新しい樹脂めっき技術「漆黒めっき」が、レクサス『RC F』のラジエータグリルに採用されたと発表した。
同社はこれまで、自動車メーカーの多様なデザインニーズに対応するため、クロム調の「ニュートラルめっき」や暗色の「ダークめっき」、アルミ調の「サテンめっき」など、様々な樹脂めっき加飾バリエーションを展開してきた。しかし近年、スポーティな車両デザインを実現するため、「ダークめっき」よりも黒色感の強い新しいめっき技術が求められていた。
従来は、めっき加工後にスモーククリヤ塗装を加えていたが、クリヤ塗装が経年劣化し光輝感が低下するなどの課題があった。今回、めっきそのものでダークめっきよりも約30%黒色感を向上させた「漆黒めっき」を新たに開発し、レクサス RC Fのラジエータグリルに初めて採用された。