マクラーレン P1 GTR コンセプト…F1テクノロジーと歴史を体感できるサーキットスペシャル

自動車 ニューモデル 新型車
マクラーレン P1 GTR コンセプト
マクラーレン P1 GTR コンセプト 全 44 枚 拡大写真

10月31日、マクラーレン・オートモーティブはサーキット専用モデル『P1 GTR』を日本初公開した。P1 GTRは同社が生み出したロードゴーイングモデルの最高峰『P1』をベースにサーキット走行に特化したスペシャルモデル。開発のコンセプトは「全世界のサーキットを走る、最高のドライバーズカー」だ。

F1の世界ではフェラーリに継いで歴史の長いマクラーレンF1。1980年代後半から1990年初頭にかけホンダとタッグを組み、アイルトン・セナやアラン・プロストを擁し幾度もタイトルを獲得してきた名門チームである。

P1 GTRにはこれまでマクラーレンが培ってきたF1譲りのテクノロジーが数多く搭載されている。リアに装備される大型の固定式ウィングには、F1ではお馴染みとなった「DRS」が搭載され加速性能の向上に貢献。さらにフロントの「アクティブ・エアロダイナミクス・フラップ」と連動することでロードカーを上回るダウンフォースを発生する。

現在のF1マシンには「KERS(運動エネルギー回生システム)」が搭載されているが、P1 GTRには3.8リットルV型8気筒ツインターボエンジンとハイブリッドシステム「IPAS(インスタント・パワー・アシスト・システム)」を搭載。エンジンとモーターを組み合わせた出力の合計は1000psに達し、ERS(エネルギー回生)スタイルの「プッシュ・トゥ・パス・システム」も装備されている。

インテリアには、購入者一人一人の体型に合わせて型を取ったドライビングシートや、2008年のF1世界選手権でシリーズチャンピオンに輝いた『MP4-23』のものをベースとしたステアリングなども装備。各種テレメトリーから得られた走行データを確認することができるのもF1譲りの技術である。

P1 GTRの値段はおよそ3億円。P1購入者のみが手にすることのできる稀少モデルだが、この値段には「ヒューマン・パフォーマンス・プログラム」への参加とマクラーレンのレーシング・シミュレータを使用する権利も含まれる。

「ヒューマン・パフォーマンス・プログラム」のベースは数多くのF1チャンピオンを育成してきたF1ドライバー向けのフィットネスプログラムで、サーキットにおいて高性能車を運転するために必要な肉体および精神を鍛えるトレーニングである。さらにシミュレータを用いてサーキットドライブに備えることで、P1 GTRの誇る圧倒的な性能をサーキットで思う存分堪能することができる。

《橋本 隆志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  3. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  4. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る