【新聞ウォッチ】「意図しない急加速」か!? 円下落114円台、6年10か月ぶりの水準

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年11月4日付

●円安加速114円台、NY6年10か月ぶり水準(読売・1面)

●信頼される新聞をめざして、元の状態に戻さない努力が大切、日産リバイバルプランに見る再生、志賀俊之・日産自動車副会長(朝日・11面)

●TPPの推進へ日米自動車協議(毎日・7面)

●危険ドラッグ吸引、自転車走行で免停、警視庁方針、車も運転の恐れ、都内男性初適用へ(産経・1面)

●社説、エアバッグ欠陥、あまりに遅い対応だ(東京・5面)

●横浜・東日本銀が統合、地銀首位グループに、総資産16兆円、16年に持ち株会社(日経・1面)

●燃料課税、軽も対象、政府・与党、取得税代替、最大3%(日経・1面)

●トヨタ、中国新車販売27%増、10月(日経・7面)

●日本車前へ、プレミアム最前線、提携相手はライバル(日経・7面)

●故久米豊・日産自動車元会長・社長の「お別れ会」11月25日、帝国ホテル(日経・35面)

ひとくちコメント

この3連休は紅葉が見ごろだったこともあって、栃木県の日光市など観光地はにぎわい、「いろは坂」や各地の高速道路などでは渋滞が発生し、紅葉狩りからの帰りの道路ものろのろ状態が続いたようだ。

そんなのろのろの道路事情とは違って、この3連休も一気に加速し続けたのが円相場である。東京市場は祝日のため休場だったが、11月3日の欧米の外国為替市場は、円を売ってドルを買う流れが一段と強まり、ニューヨーク市場では一時1ドル=114円台に下がった。

先週末よりも5円近くも下落したことになるが、114円台は、2007年12月末以来、約6年10カ月ぶりの円安・ドル高水準をつけたという。

きょうの各紙も「円安加速114円台」という見出しで、1面などで大きく報じている。円安が加速した背景は言うまでもない。日本銀行が長期国債を年約30兆円買い増すといった追加の金融緩和を決定する一方で、米連邦準備理事会(FRB)は逆に量的金融緩和を終了し、利上げのタイミングを模索しているからだ。

これまで超円高に苦しめられてきた自動車業界などは歓迎ムードであることには違いないが、決算発表では「過度の円安は好ましくない」との慎重な見方も多く、「円安でも輸出を単純に増やすのは難しい」(益子修・三菱自動車会長)などの発言も。

また、富士重工業の吉永泰之社長は「心地よい為替水準は」との問いには笑いを堪えながら明言を避けていた。それにしても、経営者も市場関係者もこんな早いタイミングでの「意図しない急加速」の円安・ドル高を想定していた人は少なかったようだ。

《福田俊之》

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