知らぬ間に勝手に発信…巧妙にシステムを犯すAndroidウイルス

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アイコンや名前のないショートカットをホーム画面に作成し、エラーを表示することでインストールに失敗したと思わせる
アイコンや名前のないショートカットをホーム画面に作成し、エラーを表示することでインストールに失敗したと思わせる 全 1 枚 拡大写真

株式会社Doctor Web Pacific(Dr.WEB)は10月31日、Androidデバイスを感染させ、堅固なセルフプロテクション機能を備えた悪意のあるダイアラープログラムを発見したとして注意喚起を発表した。これは、「Android.Dialer.7.origin」という名前でDr.Webウイルスデータベースに追加された新たなトロイの木馬で、アダルトアプリケーションを装って拡散され、インストールされるとアイコンや名前のないショートカットをホーム画面に作成する。これにより、インストールは失敗したとユーザに思い込ませる。

その後、ショートカットを削除することで自身の痕跡を隠し、システムサービスとして動作する。サービスはショートカットからの起動に加え、システムの再起動時にAndroid.Dialer.7.originによって自動で起動され、ユーザによる操作を必要とせずに悪意のある動作を開始する。起動されたサービスは、ダイアラーの設定内に保存されている番号803402470に対して定期的に通話を発信する。犯罪者はC&Cサーバからコマンドを送ることで、必要に応じて発信先の番号を変更することができ、この柔軟性が複数の課金サービスから同時に利益を得ることを可能にしている。

このトロイの木馬の最大の特徴は、ユーザがアプリケーション設定を管理するためのシステムセクションを開こうとするたびに、Android.Dialer.7.originによってホーム画面へとリダレクトされることで、その結果、マルウェアを手動で削除することはほとんど不可能となる。

自身を削除させまいと抵抗するAndroid向けトロイの木馬(Dr.WEB)

《吉澤 亨史》

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