知らぬ間に勝手に発信…巧妙にシステムを犯すAndroidウイルス

エンターテインメント 話題
アイコンや名前のないショートカットをホーム画面に作成し、エラーを表示することでインストールに失敗したと思わせる
アイコンや名前のないショートカットをホーム画面に作成し、エラーを表示することでインストールに失敗したと思わせる 全 1 枚 拡大写真

株式会社Doctor Web Pacific(Dr.WEB)は10月31日、Androidデバイスを感染させ、堅固なセルフプロテクション機能を備えた悪意のあるダイアラープログラムを発見したとして注意喚起を発表した。これは、「Android.Dialer.7.origin」という名前でDr.Webウイルスデータベースに追加された新たなトロイの木馬で、アダルトアプリケーションを装って拡散され、インストールされるとアイコンや名前のないショートカットをホーム画面に作成する。これにより、インストールは失敗したとユーザに思い込ませる。

その後、ショートカットを削除することで自身の痕跡を隠し、システムサービスとして動作する。サービスはショートカットからの起動に加え、システムの再起動時にAndroid.Dialer.7.originによって自動で起動され、ユーザによる操作を必要とせずに悪意のある動作を開始する。起動されたサービスは、ダイアラーの設定内に保存されている番号803402470に対して定期的に通話を発信する。犯罪者はC&Cサーバからコマンドを送ることで、必要に応じて発信先の番号を変更することができ、この柔軟性が複数の課金サービスから同時に利益を得ることを可能にしている。

このトロイの木馬の最大の特徴は、ユーザがアプリケーション設定を管理するためのシステムセクションを開こうとするたびに、Android.Dialer.7.originによってホーム画面へとリダレクトされることで、その結果、マルウェアを手動で削除することはほとんど不可能となる。

自身を削除させまいと抵抗するAndroid向けトロイの木馬(Dr.WEB)

《吉澤 亨史》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. “夏ドライブ”の快適性を上げる、便利アイテム2種5品[特選カーアクセサリー名鑑]
  5. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る