「カフェに来てファルケンを知って欲しい」…住友ゴム、欧州並みのブランド浸透目指す

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FALKEN Cafe Lunch Briefing
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住友ゴム工業は、4日、都内北青山いちょう並木入口に期間限定の「ファルケン・カフェ(FALKEN Cafe)」をオープンし、開店初日にファルケンブランドの日本展開や今後のプロモーションプランなどを発表した。

ファルケンは1983年に誕生した日本のタイヤブランドだ。設立当初からモータースポーツへの展開に力を入れ、国内グラスルーツ競技からトップカテゴリまでスポンサードをメインに知名度およびシェアを広げてきた。レースやジムカーナ、国内ラリー・ダートラでファルケンのスカラーシッププログラムのお世話になった選手も少なくないのではないだろうか。

とくにヨーロッパではニュルブルクリンク(ファルケンはオフィシャルパートナーのひとつである)を始め長年のレースカテゴリでの活動から評価が高く、ライン装着にファルケンブランドを選ぶ欧州車メーカーもあるくらいだ。

しかし、国内市場では競技者以外の認知度が決して高くないというのも事実だ。住友ゴム工業では、8月に6年ぶりとなるファルケンブランドの低燃費ハイパフォーマンスタイヤ「ZIEX シリーズ」を発表し、10月にはWebサイトをリニューアルするなど、ファルケンブランドの強化に動き出した。

住友ゴム工業 ダンロップタイヤ営業本部 消費財部 部長 橋口高志氏によれば、その狙いは「欧米なみの認知度を日本市場にも根付かせたい」とのことだ。ファルケン・カフェのオープンもまさにこの目的で企画されたという。同社 広報部 千秋良太氏も「日頃車にあまり興味のない人も、カフェを訪れることで少しでもブランドを認知してもらえれば」と同カフェオープンの背景を説明する。なお、ファルケン・カフェでは今年のニュルブルクリンク24時間レースに出場したポルシェ(総合4位入賞)の展示は特別限定メニューの提供、トークショーなどを企画している。

今後のプロモーション展開としては、2015年のオートサロンに10年ぶりとなるファルケン単独ブースの出展と、ポルシェGT3チャレンジカップのサポートを表明した。その他にも企画中のプランは順次発表していくという。

しかし、こうなると気になるのはダンロップ、ファルケン、グッドイヤーと3つのブランドを抱える住友ゴム工業として、それぞれのセグメント展開をどのように考えているかだ。それについて千秋氏は「今後の詳細戦略は確定しないと発表できない部分もありますが、まずはファルケンブランドの認知度を上げてから、それぞれのセグメント展開を考えていきたいと思っています」と語る。ダンロップがエコタイヤからハイパフォーマンスタイヤ、用途別、車種別のラインナップが充実しているだけに、認知度向上の次にどのようなセグメント戦略を打つか注目したい。

《中尾真二》

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