欧州で唯一の公的衝突テストを行うユーロNCAPコンソーシアムは11月5日、BMW初のMPV、『2シリーズ・アクティブツアラー』の衝突安全テストの結果を公表し、最高の5つ星評価と認定した。
ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、ポール衝突29km/h、歩行者衝突40km/hで行う。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で実施される衝突テスト。
2009年2月、ユーロNCAPは新評価システムを採用。評価の割合に応じて、ポイントが配分されるようになった。最重要視される「成人乗員保護性能」には、ポイントの50％を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」には各20％、エアバッグやABS、ESCなどの「安全補助装置の有無」には10％を配分する。最高評価の5つ星を獲得するためには、総合評価90ポイント以上が目安とされる。
2シリーズ・アクティブツアラーのテスト結果を検証すると、成人乗員保護性能は32点。前面衝突テストにおけるドライバーの右足への傷害レベルが、5段階評価で下から2番目の「WEAK」。しかし、運転席側のその他の部位や助手席側、側面衝突＆ポール衝突テスト、追突想定テストで、ダミー人形が受けた傷害レベルは、総じて最も低いレベルだった。
また、子ども乗員保護性能は42点。歩行者保護性能は22点。安全補助装置の有無は9点。
この結果、2シリーズ・アクティブツアラーの合計ポイントは105点となり、総合評価は最高の5つ星と認定された。BMWの最近のユーロNCAPのテストでは、『5シリーズ』が110点、新型『1シリーズ』が103点、『X1』が101点、新型『X3』が97点を得て、5つ星に輝いている。
