東京メトロ、中野車両基地などに地中熱空調を導入へ

鉄道 企業動向
地中熱利用空調システムの仕組み。年間通してほぼ一定の地中熱を熱源にする。
地中熱利用空調システムの仕組み。年間通してほぼ一定の地中熱を熱源にする。 全 3 枚 拡大写真

東京地下鉄(東京メトロ)は、現在建設中の総合検修センター(仮称、東京都江東区)と中野車両基地(中野区)に地中熱を利用した空調システムを導入する。同社がこのほど発表した。

地中の温度は年間通してほぼ一定という特徴があり、外気に比べ夏季は涼しく冬季は暖かい。この現象を利用して冷暖房の熱源にするのが地中熱利用空調システムで、東京メトロはボアホール工法によりシステムを構築する。地中に埋め込んだ熱交換井(深度100m)の中にチューブを通し、チューブ内を水や不凍液が循環することで熱の採取や放熱を行い、ヒートポンプを介して熱源として利用する。

総合検修センターでは熱交換井を9本設置し、エントランスの空調として利用。中野車両基地では30本設置して作業場の空調として使用する。通常の空調と比較した場合、電力消費量と二酸化炭素(CO2)排出量を約3割削減できるという。

工事の完成は中野車両基地が2015年4月頃、総合車両センターが2016年4月頃を予定している。

《草町義和》

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