欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは11月11日、10月のフォルクスワーゲンブランド（乗用車）の世界新車販売の結果を公表した。総販売台数は約51万7400台。前年同月比は0.4％減と、14か月ぶりに前年実績を下回った。
2014年1-10月の市場別販売は、最大市場の中国（香港を含む）が、前年同期比13.8％増の約230万台。中国を含めたアジア太平洋地域では、12.4％増の約247万台を売り上げる。
一方北米は、前年同期比6.8％減の約48万2300台と、引き続き減少傾向。このうち米国は、前年同期比12.2％減の約30万1200台にとどまった。
信用不安からの回復傾向を示している欧州は、前年同期比2.7％増の約140万台。このうち、西欧（ドイツを除く）は、5.5％増の約71万9500台。地元ドイツも4.2％増の48万3500台と、プラス基調にある。しかし、ロシアは前年同期比20.6％減の約10万3100台と、減少が続く。
2014年1-10月のフォルクスワーゲンブランド（乗用車）の世界新車販売台数は、約508万台。前年同期比は2.6％増だった。同社のクリスティアン・クリングラー営業担当取締役は、「いくつかの市場では不安定要素があるが、1-10月の世界販売は、満足できるレベル」と語っている。
