日立、英国向け高速車両の先行車を公開

鉄道 企業動向
日立製作所の笠戸事業所で製造中の英国高速車両「クラス800シリーズ」の先行車。2015年前半に英国に向けて発送される予定だ。
日立製作所の笠戸事業所で製造中の英国高速車両「クラス800シリーズ」の先行車。2015年前半に英国に向けて発送される予定だ。 全 1 枚 拡大写真

日立製作所は11月13日、英国の都市間高速鉄道計画(IEP)向け車両として製造している「クラス800シリーズ」を公開したと発表した。本年中に完成する予定で、2015年前半には走行試験を実施するため英国に発送する。

日立が今回公開したのは、2012年7月に受注したクラス800シリーズの先行生産車両。現在は同社の笠戸事業所(山口県下松市)で先行車3編成の製造が行われている。受注した全122編成のうち12編成を笠戸事業所で製造し、残る110編成は英国ダーラム州ニュートン・エイクリフに建設中の鉄道車両工場で製造する計画だ。

クラス800シリーズの最高運転速度は201km/h(設計最高速度は225km/h)で、車体寸法は長さが26m、幅が約2.7m。1編成の車両数は5~12両で、定員は5両編成が315席、9両編成が627席になる。内装設備として乗客用Wi-Fiやセキュリティロック付き自転車収納スペースなどが設けられる。

電源方式は交流2万5000V。電化区間だけでなく非電化区間も走行できるよう、車体床下にディーゼルエンジン付き発電機を装備する。発電機は取り外し可能な構造となっており、電化区間が拡大した場合の運用変更も円滑に行えるという。

クラス800シリーズは2017年からグレート・ウエスタン本線(GWML)で営業運転を開始し、翌2018年からはイースト・コースト本線(ECML)でも運用を開始する予定だ。

《草町義和》

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