【G空間EXPO14】「目的地まで連れてって」…日立の移動支援ロボットが初デモ

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日立製作所「ROPITS」初自律走行デモへ
日立製作所「ROPITS」初自律走行デモへ 全 13 枚 拡大写真

11月13日より、地理空間情報科学に関連した技術を展示する「G空間EXPO2014」が開催された。会場は日本科学未来館、会期は15日まで。

日立製作所は、同展の屋外特設コーナーにて現在開発中の「ROPITS」の自律走行デモを行った。ROPITSを実装させるのは、つくばモビリティロボット実験特区以外では初めて。

ROPITSは携帯情報端末で指定した位置へ自律走行ができる、一人乗りの移動支援ロボット。これを可能とするのはGPSやレーザーレーダーなど複合センサ(計5台)を融合した3次元環境認識による障害物回避技術だ。また“一人乗り”の華奢な車体でありながら走行を安定化させるために衝撃を吸収するサスペンションと車輪の上下位置を自由に制御できる駆動装置を直列に配置させるなどの工夫がされているという。サスペンションは最大20cmものストロークをもち、多少の段差ならほとんどショックを伴うことなく乗り越えることができるという。

ROPITSは、いちど実走行でレーダーによるセンシングをおこなえば、空間にあるさまざまな物体を記憶・認識し、次回以降から自動走行が可能となる。センサーは空き缶程度の大きさのものまで認識可能で、フロントに備え付けたステレオカメラを活用することで画像認識による対象物把握も可能になるという。

ROPITSの開発背景には持続可能な社会の実現に向けた低炭素社会の構築や将来の超高齢化社会への対応に向け、人と共存できるロボットの活躍が期待されていることが挙げられていた。利用対象者にはお年寄りや歩行が困難な人が想定されている。

説明を担当した飯村太紀氏(日立研究所 機械研究センタ ロボティクス研究部)は「ロボットの開発が実用的なものづくりに方向転換していっている。高精度な車いすのようなイメージで、今後も実用化へ向けて展開していけたら」と述べた。

《北原 梨津子》

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