テインは2015年の新商品として『FLEX A』『FLEX Z』を市場に投入する。
新商品投入の狙いについて、テイン専務取締役の藤本吉郎氏は「2015年の新商品はお客様の選択肢を増やすことを目的に、”より安く買いたい”というお客様に向けて原価低減をして買いやすい商品、”乗り味をよくしたい”というお客様には新しい技術を入れた商品と、両立てで製品を企画しました」と話す。
FLEX Zは同社として初めて、密閉式のダンパーを使いロープライスを実現した製品、一方、FLEX Aは新機構ハイドロ・バンプ・ストッパー(H.B.S.)を搭載して、乗り心地を向上させた製品。この2商品を市場に投入する。
アフターパーツマーケットの現状について、藤本氏「やはり消費税アップがありまして、第一四半期は苦戦しましたが、それ以降は回復して、どうにかプラス動向で行けるのではないかと実感を得ています。市場の動きとしても、オデッセイの新型が出た高級ミニバンを始め、スポーツ系の86とBRZも動いています。2015年は2つの新商品で攻めていきたい」と、今後の意気込みを語る。
さらに、海外展開を含めた今後の展望について、藤本氏「中国工場が来年早々に稼働を開始しますので、商品の幅をもっと広げていきたいと考えています。軽自動車ユーザーや純正形状でもう少し乗り心地を良くしたいと思うユーザーに向けたプレミアムリプレイスメント部門の商品や、あるいは、ショックアブソーバーは消耗品で交換するのが当たり前といった道の悪い市場に向けて、ヘビーデューティー用途の商品の展開も考えている」との考えを示した。