ブリヂストンと花王、ケミカル分野で共同開発…新技術採用タイヤは「よく転がりよく止まる」

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ブリヂストン・花王 共同記者会見(11月19日、都内開催)で展示された両社商品
ブリヂストン・花王 共同記者会見(11月19日、都内開催)で展示された両社商品 全 12 枚 拡大写真

ブリヂストンと花王は11月19日、都内で共同会見を実施。ブリヂストンの基盤材料技術「ナノプロ・テック」と花王の「界面制御技術」を融合した高機能タイヤゴム材料「サステナブル分散性向上剤」の開発と同剤の応用について発表した。

ブリヂストンのナノプロ・テックは、分子構造設計などを通して材料の微細構造を制御し必要特性を引き出す同社の基幹技術のひとつ。いっぽう、花王の界面制御技術は、物質の表面・界面で起こる現象をナノレベルで精密に制御する技術。

両社が共同で開発した新たなサステナブル分散性向上剤を活用し、相反する性能である低燃費性能とウェットグリップ性能を高次元で達成する高性能低燃費タイヤを製造。「まずは乗用車用低燃費タイヤ『ECOPIA EX20シリーズ』に投入。ユーザーから高い性能と評価されている」とブリヂストンはいう。

「よく回って低燃費がウリの主力商品に、ウェットグリップ性能をさらに高めたもの。制動距離テストでは、従来品の距離と比べて12%縮まった。新技術採用商品の価格は、これまでと同じ、据え置き。装着してみると“よく転がってよく止まる”と実感してもらえるはず」(同社)

「異業種でありながら、持続可能な社会の実現のためにそれぞれの強みを活かした共同研究・開発を進めていく」という両社。ブリヂストンは「この材料を乗用車用タイヤのみならず、トラック・バス用タイヤ、大型の建設・鉱山車両用タイヤなどへ応用していく」と話していた。

《レスポンス編集部》

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