【新聞ウォッチ】エアバッグ欠陥問題の「タカタ」存亡の危機、全米にリコール拡大

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年11月20日付

●タカタリコール止まらず、全米対象さらに数百万台 (読売・8面)

●同友会代表幹事に小林氏、脱デフレへ発信力期待(読売・8面)

●五輪施設費2000億円圧縮、都の整備分東京以外の会場検討 (朝日・1面)

●訪日客1100万人過去最多、1~10月早くも昨年超え (朝日・7面)

●見た目にこだわり作業機械、ヤンマー,欧州市場の開拓狙う(朝日・9面)

●流行語大賞候補「レリゴー」も「ダメよ~」も (朝日・37面)

●マツダが小型SUV参入(毎日・7面)

●ガソリンが18週連続値下がり(毎日・7面)

●ソーラーカーレース、東海大が優勝南米チリで4日間1080キロ走破(毎日・24面)

●トヨタ燃料電池車「ミライ」試乗会、乗り心地予想以上に快適、アクセル操作素早い反応、開発責任者・田中議和主査に聞く(産経・10面)

●上位30社で利益の半分、大企業にも広がる格差(東京・1面)

●炭素繊維トヨタに供給、東レ、燃料電池車向け(日経・15面)

●アウディリコール、エアバッグ不具合で(日経・42面)

ひとくちコメント

自動車部品大手のタカタが製造したエアバッグの欠陥問題が深刻度を増している。

米高速道路交通安全局(NHTSA)が、タカタ製エアバッグのリコール(回収・無償修理)対象地域を、全米に広げるようにタカタと日米欧の自動車メーカーに指示。新たなリコールの対象車種は数100万台を超える見通しだという。

タカタ製のエアバッグのリコール問題はこれまでも各紙が取り上げてはいるが、きょうは読売が経済面で「タカタリコール止まらず」と大きく報じたほか、朝日も「タカタ、数百万台追加へ」、毎日は「特損増大避けられず」として、「経営への影響は深刻」と伝えている。

さらに、東京は「こちら特報部」という編集企画欄で「膨らむエアバッグ欠陥、対象車種さみだれ式に不信感」というタイトルで、米上院で20日に開かれる公聴会も「一つの焦点となる」と取り上げている。日経などによると、公聴会にはタカタからは品質保証の最高責任者である清水博シニアバイスプレジデント、ホンダは北米統括会社のリック・ショステック上級副社長が出席するという。

度重なる追加リコールで、対象車種は世界各国で1000万台を超えているが、全米でのリコールを拡大すれば、世界規模でさらにリコールが広がる可能性がある。

すでに、自動車メーカーの中には「安全のためのエアバッグを守るエアバッグが必要になるようでは冗談ではない」として、解決のメドがつかなければ「取引を見合わせる」ことも検討中という。リコール問題が長引けば長引くほどタカタの経営は悪化し、存亡の危機に立たされることも避けられないだろう。

《福田俊之》

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