【ハイウェイテクノフェア14】増加する高速道路への誤侵入…画像検出、レーザー、音声、防止に向けた各社の提案

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日本パーカーライジング広島工場の「しゃべる標識(音声デバイス付標識)」
日本パーカーライジング広島工場の「しゃべる標識(音声デバイス付標識)」 全 16 枚 拡大写真

高速道路の最先端技術を展示するハイウェイテクノフェア2014(東京ビッグサイト、11月20・21日)では、増加傾向にある誤進入の防止に向けた設備を各社が提案していた。

日本パーカーライジング広島工場(広島市中区)は、アルミ製の標識板から直接音声が出る「しゃべる標識(音声デバイス付標識)」を展示。看板とスピーカーがいっしょになったアイテムで、音声案内中に看板に触れると、スピーカーとしての振動が手に伝わってくる。「高齢者や自転車の誤進入に、音声で注意喚起することで他社と差別化。フラッシュメモリにオリジナルの音声を仕込んでアレンジできる」と同社はいう。

日本信号(東京都千代田区)は、車両と二輪車と人を識別する「誤進入対策設備システム」を展示した。同システムは、クルマ、自転車、人などを画像処理(パターンマッチング)で識別。「出入口などにカメラを設置し、リアルタイムにモニタリングできる」と同社。会場では、模型のクルマ・自転車・人をカメラがとらえ、PC上に識別表示するシーンをデモ展示していた。

ウェイベックス(東京都板橋区)は、高性能レーザーセンサーで誤進入を検知する「歩行者・自転車誤進入対策システム」を展示。デンソーセールスのレーザーセンサー「ZONE D」を組み込み、レーザーで逆走を感知。音声や光、文字、映像で誤進入者に警告する。「もともとクルマのクルーズコントロールで実績のあるレーザーシステムを採用。誤進入対策にも活用された例」とデンソーセールスの担当者はいう。

近年、高齢者などが高速道路へ誤って立ち入る事故が多発しているという。川崎市は9月に高速道路誤進入に対する注意喚起をホームページなどで発信。「平成24年度に発見・保護された全630件の内訳」では、道間違い・誤進入が1位、認知症等の疑いが2位、酒酔いが4位という集計が発表されている。

《レスポンス編集部》

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