イタリアの自動車用部品メーカー、CRPはイタリア・ミラノで開催された国際モーターサイクルショー「EICMA 2014」、において、昨年発表の電動スーパースポーツ『エネルジカEGO』に続く新バージョンの電動バイク『エネルジカEVA』を発表した。
CRP(Cevolini Rapid Rrototyping)社は、イタリアのエミリア・ロマーニュ州モデナ近郊の自動車関連産業の集積地帯「モーターヴァレー」に位置する。その地域にはフェラーリ、ランボルギーニ、マセラティなど、イタリアを代表する高級車ブランドが軒を連ねている。
CRPはこれまで、フェラーリなどのF1カー用パーツ製作やMoto2、Moto3マシンの製作などで実績を残し、さらにF1のハイブリット技術でその分野の技術を蓄え、電動バイクのレースである「TTXGP」にも参戦してきた企業である。
同社は、昨年のEICMAでも2015年の市販化を前提に開発したスーパースポーツのエネルジカEGOを出展したが、今年はそのストリートファイター版となるエネルジカEVAを発表。カンファレンスでは、リヴィア・チェボリーニCEOが、プロジェクトの進行状況やEVAについてのスピーチを行なった。
詳細は発表されなかったが、基本はEGOに準じており、EGOでは4900rpmから上限の10500rpmに掛けて最高出力100KW(136ps)を発生し、極低回転域から195Nmというリッタースポーツの2倍に近い最大トルクを発揮する。フル充電での航続距離は、平均速度60km/hで190km、平均80km/hだと150km、サーキット走行をしても50km走れるということである。
昨年の発表前にCRP社を訪問し、試乗したEGOのプロトタイプは、スタートするやリッタースポーツの1速でのフル加速に相当するパワーを発揮するエキサイティングさで、このEVAにもファイターらしいキャラクターが期待できる。