日本でもデビューしたポルシェ『マカン』。その競合車は、コンパクトSUVセグメントでちょうど500万円台半ばから700万円台に位置するBMW『X3』、メルセデスベンツ『GLK』、アウディ『Q3』であるという。
ポルシェジャパン執行役員営業部長兼マーケティング部長の牧野一夫氏は、「これら3台はマカンとは、サイズ、スタイルという3つの要素において、最も近しいモデルという位置づけになる」と話す。
しかし、「マカンはデザイン、セグメントナンバーワンのパフォーマンス、そしてユーザーの個性やこだわりに合わせて、カスタマイズできるオプションパーツの幅広さという点において、クラストップのクルマであると同時に、セグメント唯一のスポーツカーだ」とその特徴を強調する。
また、SUVセグメントには、価格帯やサイズを除くと多数のモデルが存在する。「このクルマの数だけ多くのユーザーがいるということなので、その方々が、今後ポルシェを選ぶかもしれない。つまりマカンは、いままでのポルシェのユーザー層とは全く別のターゲットグループが対象となり、今後のポルシェビジネスを支える、新規のポルシェファンを生み出す可能性を持った大変重要なモデルだ」と期待を語る。
現在マカンは約1500台の予約注文を受けている。その初期ユーザー層は、「他のポルシェのオーナが多く、属性も医者や自営業などポルシェユーザーに似ている」と牧野氏。「年齢層は若い方から年齢の高い方まで幅広い。年齢が高い方では、『カイエン』ほど大きなクルマはいらないので、このくらいのサイズのクルマが欲しく、実用性は必須だ。また、昔はスポーツカーに乗っており、いまもスポーティな走りは欲しいというユーザーが購入している」と現状を説明した。