【新聞ウォッチ】“見切り発車”の声もあるトヨタ「ミライ」、紙上では「快走中」

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トヨタ MIRAI
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年11月25日付

●顔、田中義和さん、燃料電池車「ミライ」の開発責任者 (読売・2面)

●ズームイン、水素で走る、衝突実験公開で安全PR (読売・11面)

●日本車、中国で伸び悩み、独VW,米GM攻勢 (朝日・4面)

●ニッポンの分岐、番外編、エコカー先駆者の気概、自動車産業「プリウス」から「ミライ」へ (産経・11面)

●新車販売、新興国で減速、中・印・ブラジル、景気不安響く(日経・1面)

●ソニー、W杯「撤退」、サッカー、スポンサー更新せず (日経・9面)

●いすゞ、運転管理システム、インドネシアで発売(日経・9面)

●住居・交通復旧に全力、長野北部地震、余震なお警戒 (日経・39面)

ひとくちコメント

トヨタ自動車が世界に先駆けて12月15日から発売する水素で走る燃料電池車(FCV)『ミライ』の発表から1週間が経過したが、紙面をみてもFCVの話題が続いている。

読売は11月23日の朝刊から短期連載「ズームイン」で「水素で走る」をテーマにFCVにスポットを当てた企画を掲載。1回目は「『究極のエコカー』一番乗り」とのタイトルで、トヨタが「普及に向けた課題を乗り越え、水素社会の先駆者となれるか」を検証している。

24日の2回目はトヨタとホンダとの抜きつ抜かれつの開発競争を取り上げた。また、3回目のきょうの紙面では水素タンクの安全性について触れている。

さらに、読売はきょうの人物コラム「顔」で、FCVの開発責任者の田中義和氏のプロフィールを取り上げている。

産経も負けていない。きょうの経済面の「ニッポンの分岐点」では番外編として「見切り発車」にも思えるミライについて、ハイブリッド車の『プリウス』の開発ストーリーと比較しながら伝えている。

日経は24日の「ニュース一言」でトヨタの豊田章男社長が「10年後、20年後の人が『ミライ』の名前を見て『未来』を思ってもらえるか。常に一歩先に行くという”カイゼン”の発想を車の名に託し、技術革新に精進したい」とのコメントを掲載。

このコメントはトヨタが「文化庁長官賞」を受賞した企業メセナ協議会の贈呈式後の記者団との取材で,メセナの話題とは異なる記者の質問に応えたもの。突然の質問に一瞬戸惑っていたが、車名の「ミライ」へのこだわりは伝わった。

そのミライだが、素朴な疑問として『カローラ』や『クラウン』のように、10年後も20年後も”ミライ”のままなのだろうか。予想以上に普及が加速すれば「未来の車」ではなくなるが、まさか、ミライからあの「現代」(ヒュンダイ)に変わることはないだろう。

《福田俊之》

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