そのログイン、本物ですか? 預金が自動的に転送される被害確認

エンターテインメント 話題
ATSEngineと連動して動作するYummba Webインジェクトツール
ATSEngineと連動して動作するYummba Webインジェクトツール 全 1 枚 拡大写真

アカマイ・テクノロジーズ合同会社(アカマイ)は11月21日、同社のProlexic Security Engineering & Response Team(PLXsert)を通して、新しい「サイバーセキュリティThreat Advisory(脅威アドバイザリ)」を発行したと発表した。このアドバイザリは、バンキング詐欺におけるYummba Webインジェクトツールの使用について、銀行および企業に注意を呼びかけるものとなっている。

アドバイザリでは、長年にわたりさまざまなサイバー犯罪に使用されてきた「Zeusクライムウェア」が、YummbaカスタムWebインジェクトで追加された機能によって危険性がさらに増したとしている。活動状態で流通しているWebインジェクト攻撃には、口座情報や盗んだログイン情報を報告する単純な攻撃から、ATSEngineを利用して攻撃者が制御する口座への自動送金を行う非常に高度なWebインジェクトまで、さまざまな複雑さを備えたものがあるという。

個々のYummba Webインジェクトは、特定の金融機関のWebサイトと同じルック&フィールにカスタマイズされ、ユーザを騙してバンキング用ログイン情報を入力させる。さらに、悪質な自動送金システム(ATSEngine)と連動して動作することにより、被害者の預金を第三者の口座に送金するプロセスを効率化する。その結果、Yummba Webインジェクトを使用する悪意ある攻撃者は、顧客がオンラインバンキングサイトにアクセスしたときに動的コンテンツをWebの表示に挿入し、ユーザのセッションから情報を盗み、即時かつ自動的に被害者の口座から預金を転送することができるという。アドバイザリでは、Yummba Webインジェクトツールの脅威に関する分析と詳細情報を掲載している。

被害者の預金の不正送金プロセスを効率化するツールを分析(アカマイ)

《吉澤 亨史》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  2. ブラバスが「いかつすぎる」新型スーパーカーを発表! 1000馬力の超絶パワーに「頭抜けてる」と驚きの声
  3. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  4. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  5. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る