【オーストラレーシアン・サファリ取材記】レースも取材も アウトランダーPHEV の悪路走破性が活きる

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オーストラレーシアン・サファリ取材の足となった三菱 アウトランダーPHEV(左)
オーストラレーシアン・サファリ取材の足となった三菱 アウトランダーPHEV(左) 全 16 枚 拡大写真

少し前になるが、9月下旬に行われたオーストラレーシアン・サファリを取材した時の話をしたい。今年で27回目の開催となったオーストラレーシアン・サファリには、大会史上初めてエレクトリックカーの三菱『アウトランダーPHEV』が出場。「オーストラリアのダカールラリー」とも言われるこの苛酷なラリーに、アウトランダーPHEVがどう立ち向かうのかを全日程同行して取材することになった。

オーストラレーシアン・サファリラリーの取材および撮影は、ラリーのコースを先まわりして通過地点で待ちかまえるスタイル。そのため延々未舗装路や荒野を走ることも多いので、取材の足は4WD以外に考えられない。今回はアウトランダーPHEVを中心とした取材なので、ならば自身でもアウトランダーPHEVで取材をするのも面白いかもしれないと思い、オーストラリア三菱から試乗車を借りることにした次第である。

オーストラレーシアン・サファリラリーは、オーストラリア西部の都市パースを起点とするクロスカントリーラリーだ。今年は9月19日にパースを出発し、西オーストラリア北部の海岸都市エクスマウスまで北上。そこから一気に南下し27日にカルバリでフィニッシュというコースが設定された。

総走行距離は3529km、そのうち2312kmがタイム計測対象のSSという超長距離ラリーである。参加する選手たちがもっとも大変なのはもちろんだが、それを取材するほうも同等かそれ以上の距離を走る必要があるため、取材車の信頼性や悪路走破性は非常に重要となる。

アウトランダーPHEVは半年くらい前からオーストラリアでも販売が始まったということで、都市部のパースでもまだあまり数を見ない。しかし地元の人々の感心は非常に高く、ボディにPHEVのエンブレムを発見すると「PHEVの走りってどんな感じなのか?」と、興味深げに話しかけてくる人が多かった。急速充電のインフラなどはやや遅れ気味でEVの普及はまだこれからといった段階だが、オーストラリアでも今後EVが増えていくであろうことは想像に難くない。

日本と同じ左側通行、右ハンドルというシステムのため、オーストラリアでアウトランダーPHEVに乗ってもまったく違和感はない。ただし、窓の外の景色は当然のことながら別ものなので新鮮だ。緑豊かなパースを発つと、すぐに荒野が広がり延々と1本道が続く。約400kmほど北に向かって舗装された道を走りジェラルトンの町に入ると、そこから先はやや内陸部に進路をとりながらさらに北を目指す。いよいよ本格的なラリー取材の始まりだ。

《古賀敬介》

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