渦潮電機、フィリピンで電動3輪車の量産開始…年間1万台の受注を目指す

自動車 ビジネス 海外マーケット
E-トライクス・68VM
E-トライクス・68VM 全 2 枚 拡大写真

渦潮電機は、フィリピンにおいて、11月28日より、電動3輪車(E-トライクス)『68VM』の量産を開始すると発表した。

車両の心臓部であるパワーコントロールユニット(PCU)の製造および完成車検査は、現地子会社BEMAC Electric Transportation Philippines Incorporated(BEET)が行い、車両組み立ては現地パートナー企業であるAlmazora Motors Corporationが対応する。生産能力は月産500台で、2015年7月からは、月産1000台に引き上げる予定。

また渦潮電機は、フィリピン政府エネルギー省が11月5日に発表したE-トライクス3000台の国際入札に応札予定。その他メトロマニラを中心にセブ島やボラカイ島などの環境意識の高い地方自治体や現地企業等をターゲットに、BEET社を通じて2015年末までに6000台の販売を目指し、2016年以降は年間1万台の受注を見込んでいる。販売価格は、カーゴ用や乗用などのタイプにより約7000~1万米ドル(税抜)を予定している。

量産型68VMの乗車定員は7人。航続距離は80km(20km/h一定)で最高速度は50km/h。PCU部には、愛媛県との共同研究により開発した電池制御システム(BMS)を搭載。またリチウムイオン電池やインバーター等の主要機器には国内製品を採用し、品質と信頼性を高めている。

フィリピンでは、125ccのガソリンバイクにサイドカーをつけた「トライシクル」と呼ばれる3輪タクシーが400万台走っており、市民の足となっている。一方で、年式の古いトライシクルが大気汚染や交通渋滞の原因とも言われており、フィリピン政府は様々なプロジェクトなどを通じてトライシクルの電動化を進めている。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  4. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  5. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る