アミューズメント関連の展示会「レジャー&サービス産業展」(11月27日~28日)で、ちょっと変わった軽自動車が出品された。なんと荷台の部分がヘリコプターのフライトシミュレーターになっているのだ。しかも本格的で、操縦室は本物そっくり。
製作したのはあいあんクック(本社・東京都立川市)で、移動販売用の車両をつくっている会社だ。なんでもヘリの免許を持っている竹内晋社長が、地上で手軽に操縦訓練ができたら便利だと、約1年の歳月をかけてつくったという。
その裏にはヘリの免許を取得するのに、多くの時間と費用がかかるということがあった。例えば、飛行時間が60~110時間で、費用は約1000万円。これでは、なかなか免許を取ることは難しい。そこで、このシミュレーターをつくったわけだ。
「大手航空会社が使用している飛行機用シミュレーターソフトを買ってきて、ヘリ用に改良しました。ホバリングはもちろんのこと、垂直離陸・垂直着陸、急旋回など実際のヘリと同じような操縦ができます。そして、墜落の体験もできます」と同社関係者は説明する。
価格は626万円(スタンダード)と826万円(ハイグレード)。軽自動車タイプのほかにコックピットだけの室内タイプもあり、こちらは426万円から706万円。また、レンタルも行っており、1日19万5000円。
イベントに呼ばれることが多く、子どもはもちろんのこと大人にも大人気だという。横に自衛隊OBのパイロットが同席するので、素人でも安心して操縦ができるとのことだ。