【レンジローバー イヴォーククーペ 試乗】存在感のある“黒”と爽快な走り…島崎七生人

試乗記 輸入車
レンジローバー イヴォーククーペDynamicブラックデザインパック
レンジローバー イヴォーククーペDynamicブラックデザインパック 全 8 枚 拡大写真

多くのSUVを見かける街中でも、『イヴォーク』の存在感は相変わらず。今回の試乗車のような“真っ黒”な個体だと、そこだけ空気が違っているような、凄みとも緊張感とも言えない(言える?)オーラを発しているのは、運転しながらでも感じた。

試乗車は『イヴォーククーペ』Dynamicに新たに用意された“ブラックデザイン・パック”と呼ぶ仕様。とにかく“黒い”のが特徴で、ランプまわり(テールランプはクリア)、20インチホイール、スポイラーやガード類を始め、フロントのRANGE ROVERの文字や、テールパイプフィニッシャーまで黒だ。ボディカラーは全色に適用とのことで、試乗車はたまたま黒だったためにオールブラックの出で立ちとなったもの。掃除や洗車、擦り傷の管理は大変そうだが、クールな佇まいは悪くない。

個体は2015年モデルで、9速ATは引き続き採用される。同様の9速ATはジープ『チェロキー』も採用するが(ZFながらあちらはクライスラー内製らしい)、乗り較べると、チェロキーが全体に節目を消した変速なのに対しイヴォークのほうが、より小気味よくシフトチェンジを意識させながら作動していると感じる。なので、街中でも2リットルターボのパワー感がよりヴィヴィッドに実感でき、9速ATでは“走らせている感”がより鮮明になった。

245/45 R20サイズの「PIRELLI SCORPION VERDE」を履く足回りは、ごく低速で気骨ある乗り味。それは20インチというサイズ(重さ)の影響もある。けれどイヴォーククーペのキャラクターとは符合しており、スパッと切れてスーッとコーナーに入って行く爽快なクーペのハンドリングは未だに健在だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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