日本の放送コンテンツ輸出に伸び…6割超がTVアニメ、半数がアジアに

エンターテインメント 映画・ドラマ・映像作品

総務省が11月28日に発表した「放送コンテンツの海外展開に関する現状分析(2013年度)」によれば、2013年度の日本の放送コンテンツの海外輸出は137.8億円だった。前年の調査の104.3億円から大幅に伸びた。
輸出総額のうち62.2%がアニメで、アニメコンテンツの海外輸出は約85億7300万円になる。一方、商品化権やビデオグラム(DVDやBlu-ray)化権、フォーマット・リメイク権、インターネット配信権を含まない番組放送権のみの輸出総額は62.1億円である。こちらはアニメのシェアは47.2%となる。アニメが放送権だけでなく、映像周辺ビジネスで売り上げをあげていることが分かる。

この調査は総務省の情報通信制作研究所が、日本の放送コンテンツの海外展開状況を知るものとして毎年まとめている。調査対象が地上波局(2013年度は100社)と衛星局(同72社)、プロダクション7社となっている。対象が放送事業者を中心にしていることもあり、実際の輸出金額は調査結果をさらに上回っているとみられる。
特にアニメに関しては、映像ソフトメーカーや広告代理店などが海外販売に関わることも多い。アニメの海外輸出市場はさらに大きいと見ていいだろう。

全体の輸出の構成データは、海外に向けた日本の放送コンテンツが何で稼いでいるかが理解できる。全体の45%の番組放送権がトップなのは分かりやすいが、おそらくアニメが中心となる商品化権が23.3%と大きな位置を占める。
インターネット配信権が14.8%とすでにビデオグラム化権の8.6%を上回っていることは、グローバルな映像ビジネスの変化を感じさせる。フォ-マット・リメイク権は7.3%約10億円だ。

また輸出地域は放送コンテツで、アジアが52%と過半数となる。続いて北米が25.1%、ヨーロッパが18.6%だ。アジア、北米、ヨーロッパが3大市場となる。なかでもアジアが最重要と言っていいだろう。
調査の結果は、今後海外のコンテンツ輸出拡大を目指す日本にとって参考になりそうだ。調査結果の詳細は、今後情報通信政策研究所のサイトにて発表を行う。

情報通信政策研究所
http://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/seika/houkoku-since2011.html

[ニュース提供:アニメアニメビズ]

日本の放送コンテンツ輸出 2013年に大幅増で138億円、6割超がTVアニメ

《animeanime.biz》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. マッスルカー『チャージャー』、内燃エンジン仕様が登場…直6ツインターボで550馬力
  3. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  4. インフィニティの最上位SUV『QX80』に初の「スポーツ」グレード登場
  5. コルベット史上最強の「ZR1X」、60年ぶりマット塗装の限定車は約3575万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る