【MINI クロスオーバー 試乗】「クーパーSD」は一番使いやすいミニ…諸星陽一

試乗記 輸入車
MINI クロスオーバーSD
MINI クロスオーバーSD 全 12 枚 拡大写真

MINI『クロスオーバー』にディーゼルエンジンが搭載された。

全長4105mm×全幅1790mm×全高1550mmというディメンションに4(5)ドアという組み合わせはなかなか見ることができないもの。日本の常識から考えれば短く、広い。しかし、全幅も全高も多くの立体駐車場に対応可能な数値で、日本でのマッチングがいいことがわかる。また、短い全長は狭い道への車庫入れなどのときにかなり助かるはずだ。

クーパーSDのDはディーゼルエンジンを示す符合。搭載される2リットル4気筒のディーゼルエンジンから絞り出されるトルクは通常で280Nm、オーバーブースト時で300Nm、最高出力は192馬力になる。エンジンのフィールはディーゼルらしいトルクフルなもので、低速からグングン力強い加速を示してくれる。

試乗車は225/45R18サイズのタイヤにスポーツサスペションを装着していたため、MINIの最大の特徴とも言えるゴーカートのようなドライブフィールは、より強調されている。ステアリングを少し切ると、クルマがヒュンヒュン向きを変える。走らせることの楽しさという点では、かなり上位に位置するクルマに仕上げられている。

5ドア、5人乗りモデルということでリヤシートにも座ってみたが、これがそこそこちゃんとしたスペースが確保されている。さすがに3名乗りリヤシートの中央は快適ではない(ミニバンでもない限りほぼ同じ)が、4人でなら使えるレベルを確保。ラゲッジルームも使いやすいもので、リヤシートを倒して拡大することもできる。

走りも楽しく、実用性も高い。1台でなんでもできてしまうという点を見ると、MINIの4(5)ドアという設定が見事に成功していると言えるだろう。試乗車の“素”の価格は387万円だが、オプションで前出のタイヤやスポーツサス、電動ガラスサンルーフなどオプションが126万円分も装着されていた。つまり試乗車の価格は513万円…さすがにここまでの価格となると、MINIの値段?という疑問が生まれてくる。サイズは許容できても500万円オーバーはちょっといただけない。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 軽オープンスポーツカー、2代目ダイハツ『コペン』が誕生!!
  2. ランドローバーが『ベイビーディフェンダー』発売ってほんと? これが市販デザインだ!
  3. 「さすが俺達の日産技術陣!」日産の新型EVセダン『N7』にSNS反応、「カッコ良すぎないか」などデザイン評価
  4. ヤマハの125ccスクーター『NMAX 125 Tech MAX』が世界的デザイン賞、ヤマハとしては14年連続受賞
  5. ゴミ回収箱に人が入ることは予見不能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  2. “走る巨大バッテリー”の実力! BEV+家電は悪天候でも快適に遊べる組み合わせだった
  3. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
  4. EVシフトの大減速、COP消滅の危機…2024年を振り返りこの先を考える 【池田直渡の着眼大局】
  5. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
ランキングをもっと見る