【スバル レガシィアウトバック 試乗】確実に引き継がれるツーリングワゴンの血統…諸星陽一

試乗記 国産車
スバル レガシィアウトバック
スバル レガシィアウトバック 全 9 枚 拡大写真

平成の訪れとともに誕生した『レガシィ』。ツーリングワゴンはその歴史を閉じたが、シリーズ途中から追加された「アウトバック」は存続。6代目レガシィでは主力モデルとしてラインアップされた。

【画像全9枚】

もともと車高(最低地上高)の高いステーションワゴンとしてSUVライクな魅力を放つのがアウトバック。ツーリングワゴンでは難しいラフロード走行や河原へのエントリーが可能ながら、『フォレスター』ほどヘビーデューティではない…この適度なSUV性能がユーザーの心を捕らえている。

搭載されるエンジンは2.5リットルの水平対向。レギュラーガソリン仕様で最高出力は175馬力、最大トルクは235Nmとベーシックな性能を持つ。組み合わされるミッションはリニアトロニックと呼ばれるCVT。1.6トンのボディを175馬力のエンジンで引っ張るのだから、さほどパワフルさを感じることはないが、不満を感じることもない。アウトバックというクルマの性格を考えればマッチングがいい。

かつてのツーリングワゴンのけん引役となっていたターボ系のようなとてつもないパワフルさはないものの、ストレスのない加速と安定した巡航性能は気持ちのいいもの。スポーツドライブをするとか、攻めるとかといったものとは違う、ドライブする、流すといった余裕の走りを楽しめる。

シャシーの設定もそうしたエンジンのフィーリングとマッチするもの。車高が上げられたサスペンションはゆったりと動くしっかりと長いストロークを持つ。コーナーでは若干(本当に若干だが)のロールの大きさを感じつつ安定したコーナリングを示す。4WDの制御もよく、普通にドライ路面を走っている限りはハンドリングに対する影響を感じることはないはずだ。試乗車は17インチタイヤを履いていてステアリングに対する応答性もマイルドで乗り心地もゆったりとしていた。18インチ仕様は少し応答性が鋭くなる。アウトバックというクルマの性格を考えれば、17インチ仕様のほうがいい。

ラゲッジルームはさすがレガシィからの流れを汲むもので、広くフラットで使いやすい。サブトランクという言葉と考え方を早くから取り込んだレガシィの血統らしく、ラゲッジルーム下のスペースも広くて使いやすいものに仕上げられていた。

300万円を超える価格設定はかつてのツーリングワゴンと比較してしまうと高い印象だが、『レヴォーグ』の登場によって名実ともにスバルのフラッグシップとなったレガシィ。アウトバックだけにしぼれば、価格アップの印象も薄い。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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